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足助のおばさん 田舎暮らし 199

来月、我が家恒例の「お仏事」が行われます。
過去に何度も書いたように、普通お寺で行う報恩講を我が家で行うことになりますので、毎年そりゃあ大騒ぎな行事です。しかし、ここ数年、私は忙しかったり病気だったりで、直接お参りすることなく過ごしてきました。
その間に、来ていただくご住職も先代から若院に交代されたらしく、昨年昼食に栗ご飯を炊いてお出ししたところ「五平餅はないのですか?」とお尋ねになったのこと。この一言におばあさん(姑)はたいそう動揺したようです。「来年(今年のことです)はどうしても五平餅を作らなゃあ」と。
昨年は、朝ドラ「半分青い」の大ヒットで、五平餅が一躍ご当地グルメに認知されましたので、若院としては世間話のつもりで五平餅の話題を振ったのだろうと推察しましたが、そういう頓智のきく姑ではありません。今年またお仏事をむかえるにあたり「五平餅をどうするか」という問題で我が家は揺れておりました。
ところで、お仏事を迎えるにあたり、近所に住む亡くなったおじいさんの兄弟夫婦が毎年応援に来てくれます。もちろん相応に高齢でもあるのですが、今年は都合で二人とも来れなくなったと聞いて、さすがに私も今年は自分が迎える立場になることを覚悟いたしました。
これまでは、主役はおばあさん私はアシストという立場で臨んだお仏事ですが、おばあさんが「お母さん(私のこと)にたのむことにした」とそこいらじゅうに触れ回ったものですから、義妹の一人から「任せるならおまん(姑)は口出さずに全て任しん」というアドバイスがありました。私を信頼しての言葉だと受け止めました。
というわけで、今年は私が栗ご飯を炊きます。五平餅はなしです。
いきなり本番を迎えるのも不安ですので、今夜、生まれて初めて栗ご飯を炊く予定です。(2019年9月28日 記)

(元ブログ はじめての栗ご飯: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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