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足助のおばさん 田舎暮らし 81

昨年おじいさんが亡くなって、弔問にいらした方の名簿をエクセルで作りました。私が入力したので、どのような知り合いなのかは全くわかりません。
昨日、その弔問に見えた方のお姑さんが亡くなって、今日が通夜で明日お葬式という連絡がありました。親戚だということはわかりましたが、どのような親戚なのか私には理解できないくらい遠い親戚です。そのお葬式に私に出てくれと言われました。おばあさんは腰が曲がってるので、もう人前に出る用事はなるべく避けたいようです。
そんな、おばあさんが避けたいようなお葬式になぜ私が行かなくてはならないのでしょう。本当は、病院へ行く日はまだ先なんですが、私はとっさに「その日は病院です」と言ってしまいました。まあ、まんざら嘘でもないのですが。
そして、お通夜である今夜はちょうど私のバイトがあるので、そこまで無理をする必要もないと、おばあさんもようやく観念して、香典を知り合いにあつらえることで決着しました。
おじいさんの弔問には300を超える皆さんにお越しいただきました。おばあさんはそれらのお家に不幸があったら、もらっただけの金額を持って行かなければならないと考えているようです。濃い身内はともかく、今日のようにどんなつながりなのかもわからないようなお宅へ伺うのは、かえって迷惑だと思いませんか。だって、弔問に来てくださった本人の葬儀だったりしたら、遺族の方には夫の名前を告げても知ってる人がいないということだって、考えられます。
こういうところが田舎だよなあ、としみじみ考えさせられる出来事です。おばあさんは、嫁いでこの方、人目を気にすることだけを考えて生きてきたような人です。そんなおばあさんを不憫と思わなくもないですが、やっぱりいい加減にしてくれと思うことは変えていかないと、私が足助に来た意味がなくなってしまうと思ってます。(2009年4月13日 記)

(元ブログ 親戚のお葬式: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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