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足助のおばさん 田舎暮らし 127

足助の真ん中を通る旧街道を「中馬街道」と呼びます。足助は香嵐渓の紅葉で昔から観光地でしたが、古い町並みの残るこの旧街道は、あまり観光の対象になってはいませんでした。そこで今からざっと10年前、街道沿いの商店・民家問わず全ての家に、使われていないお雛様を飾って「中馬のお雛様」というイベントを立ち上げました。これが好評で、今では全国で似たようなイベントが行われています。
今年は、昨日が初日で、今日は「あすけウォーク」というウォーキングイベントも行われ、駐車場もほぼ満車状態でした。
しかし、商店の皆さんはともかく、しもた屋の家まで観光客がどれどれと覗きにくるのは、わが身に置き換えると決して気持ちのいいもんじゃないです。ご飯を食べていようが何しようが観光客はお構いなしです。我が家は、中馬街道とは縁のない辺鄙な山の中ですので、ご心配は無用ですが。
同じく、夏には「たんころりん」という夜に行灯のようなものをともすイベントも行われ、これもなかなか好評です。
足助は本来は塩の流通で栄えた町だったんですが、今は観光がメインです。農業も、中山間地の宿命で、広い耕地面積がとれないので、TPPの導入を待つまでもなく、壊滅の危機に瀕しています。景気のよしあしはやはりトヨタ様々で、少し開けた土地にはトヨタの下請工場があって地域の活性化を担っています。
結局、足助は豊田市内にあって、日本の地域経済の縮小版のようなところがあり、ここを国際的な観光地にしたら、あたるんじゃないかと、観光協会に持ちかけたことがあるんですが、かすりもしませんでした。(2012年2月12日 記)

(元ブログ 中馬のお雛様: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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