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【読んだ方と見た作品】3月のインプット

どうも、娘が幼稚園に通い出したのでようやくジム通いを再開したなつです。

今回も月末ではなく翌月半ばに書いてしまっていておかしな流れが出来上がりつつありますが、3月のインプットたちを紹介していきます。

ちなみに3月はキャリコンの試験やら確定申告やら体調不良やらあったので、かなり不作です。

あと、備忘録的に書くのでネタバレ注意です。

映画部門


正欲

ついこの前映画館でやってたはずなのにもうNetflixに来てましたね。

多様性だダイバーシティだと騒がれている昨今だけど、私たちが見ているマイノリティの人たちは、マイノリティのなかのマジョリティの人たち。世の中には私たちには想像もできないようなマイノリティの人たちが息を潜めるように孤独に暮らしているかもしれない…

という感じの、かなり考えさせられる作品。

去年原作の朝井リョウさんの「正欲」を読んで、それが刺さりまくっていたので、結構気になってはいたんだけど、、わたしとしては好きな台詞とか好きなシーンが描かれていなくて割と退屈だった。

あと、念願の水を見ている時の表情ってあんな感じなの?っていうのが個人的に違和感で入り込めなかったかなぁ。

本当はもっとエグいんですよ。正欲。
もっとぶつかり合うし、もっと「うわ、なるほどな…」って思うし、もっと無自覚な自分を恥じるんです。

原作読んでみてください。マジで。


ドラマ部門


重版出来!

お仕事映画、お仕事ドラマが大好きなので、こちらも最高でしたね。

わたしは仕事自体は大好きだけど、この作品みたいに熱意を持って会社の仕事に取り組んだことがなくて、仕事も評価軸も誰かが作り出したものなのにその数字を上げるためにどうしてそんなに必死になれるんだろうか…と思ってしまっていた時期があったから、漫画をひとりでも多くの読者に届けよう!っていう彼らの姿勢はもはや眩しいどころか神聖だった。

わたしも誰かと一緒に仕事で一喜一憂したくなったし、心ちゃんみたいな愛嬌のある人間になりたいとも思った。

あとオダギリジョーがかっこいい。あんな先輩が職場にいたら初日に好きになる。

U-NEXTで見れます。


不適切にもほどがある!

先月も紹介したけど、最後まで放送されたので後半の感想ということで。

前半はメモしたくなるようなハッとする台詞が多くて、出会った女性が実は孫だったみたいな展開も良くて神ドラマかと思っていたけど、後半はあまり好みじゃなかった…。みんなはどう?

結局令和も昭和も気持ち悪い考え方はあるし、簡単には変えられないようなことばかりだけど、大目に見てやり過ごしましょう。

みたいなまとめは、確かにその通りだけど10話かけて最後にそれ言われてもなぁという気持ち。期待しすぎたのかな?


書籍部門


まとまらない言葉を生きる

はい、3月のベストインプットは完全にこの本です。
なんなら年間ベストにも入るし、今後も読み返したいような大切な一冊になりそうな本でした。

荒井裕樹という文学者(言葉の研究者)の方が書いたエッセイ集。

内容の説明はとっても難しいんだけど、

世の中には「短いフレーズ」に収まらないものは存在しないものとして扱われたりする。反対に、実際は多面的で色々な言葉で言い表さないと表現できないはずなのに、簡単な言葉で一緒くたにされてしまったもの・ことがある。

当事者ではない我々はそのことを軽く考えてしまうけど、でも小さな声を拾わない世の中はいずれみんなにとっていきにくい世の中になる。

だから考えたいよね。言葉で。

という感じの内容。
難しく聞こえるかもしれないけど、文章自体はすごく読みやすくて優しい。

障害者運動とか保活とか差別とか、ポジティブではない話題を取り上げるので悲しい気持ちになったり涙が出たりすることはあるけれど、感動ポルノ的なことではなくて、自分にもかかっていたバイアスとか感じていた違和感が言語化されてハッとして、くぅー!となって、鳥肌が立つような一冊。

まだまだどんな本かイメージできないと思うので、わたしが特に印象に残ってる文章の載せておくね。気になったら読んでみて欲しい。

たくさんある言葉というのは目立つからすぐに気がつきやすい。対して「ない言葉」というのは見つけにくい。そもそもないのだから気がつきにくいのは当たり前だ。

励ますことを諦めない

これと同じことを母親という立場の人がしたらどうなるか。きっと僕よりも冷たい目で見られてしまうと思う。男性が仕事と育児の両立が大変だという愚痴をこぼしてもじゃあ仕事辞めれば?という言葉が返ってくることはほとんどない。返ってくるのはたいてい「奥さん、何してるの?」というフレーズだ。

負の感情の処理費用

「障害者は生きる意味がない」という言葉を批判しようとすると、ともすると、反論する側に「障害者が生きる意味」の立証責任があるように錯覚してしまうことがあります。わたし自身も、時折そのような錯覚を覚えるのですが、冷静に考えてみればこれはとても理不尽なことです。

「相模原事件」が壊したもの

誰かに対して「役に立たない」という烙印を押したがる人は、誰かに対して「役に立たないという烙印」を押すことによって「自分は何かの役に立っている」という勘違いをしていることがある。

「お国の役」に立たなかった人

本当はまだまだあるんだけど、このくらいで。

お風呂とかで少しずつ読むのがおすすめです。ぜひ。

https://amzn.asia/d/afRjtu6


今月はこんな感じでした。
気になるものがあったらチェケラーしてみてくださいねー

ではでは。


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