240507【日本-タイ】初戦快勝で好スタート
AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024
グループステージ グループB 第1戦
U-17日本女子代表 vs U-17タイ女子代表
@Kapten I Wayan Dipta Stadium /インドネシア
4-0(0-0, 4-0)
タイの守備は思った以上に組織的でしっかりしていた。けれど、あれを90分間続けるのはトップの選手でも難しい(反復横跳び+シャトルランをイメージしてもらえれば)ので、つぶやきでも触れたけれど、極論90分で勝てばいいのだから、前半のうちに点が取れれば最高だけれど、取れなくても相手の足と思考力を奪っているんだという自信があれば、きちんと後半にスコアは動く。アジア競技大会のように。福島の仕掛けが効果的になるよう、左にスペースのある状況を作ったり、仕掛け後に相手のカバー選手が来られない、もしくはいない状況を作ったりと、後半に改善できたのもポイントだった。
前半からセンターバックのグラウンダーパスと、榊の立ち位置が良いなと思いながら見ていたけれど、2点目ミドル前にこぼれ球を拾うタイミングはやっぱりねっていう感じだった。いかにもなストライカーの津田を後半から全力で使えるのもいい。反転シュートはお見事。ゴールの位置は世界中変わらない。
同時に眞城はちょっと気負い過ぎかなと、前半パスが引っ掛かる場面を見て思っていたけれども、先制点時の落ち着きはさすがの一言だった。
タイは攻撃でも組織的で、ビルドアップをしながら19番を使おうという意図は汲み取れたが、おそらく指示に忠実過ぎるがゆえに素直過ぎて、そこだけ警戒しておけばいいくらいに単調になってしまった。まだまだ言われたことを愚直にこなすことで精一杯という印象かな。ただ、それはこれまでになかった強みでもあるし、それを攻めるのは酷。もちろん1トップがスーパーだったら、もっと脅威なのだろうけど、日本の両センターバックもシンプルな強さはしっかりあったので、このレベルであれば怖くはない。もっと上を目指すなら、体を入れたあとの判断をもう少し早めたくはあるかも。ヴィッキー・ロペスやカイセドクラスになると、おそらく奪われる。
マイナビ仙台レディース勢はスタッフが太鼓判を押しているだけあって、今後も楽しみではある。先の眞城は前回のU-17女子W杯も経験しているし、青木も2021年度皇后杯でメニーナベスト4の一人。前から後ろまで人は揃っているし、今日のような交代のマネジメントができるのであれば、グループステージ突破やW杯出場権獲得という順当な結果は得られると思う。
あとはできるだけ多くの選手がプレー機会を得て、そのうえで一番いい景色を見せて欲しいなと思う。もっと言えば、今のうちに世間の皆さまには名前を覚えてもらって、今後の大会やWEリーグ、なでしこリーグでの活躍を気に掛けてもらえたら。