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240901 WEリーグカップGS 第1節【ノジマ-新潟L】
2024-25 WEリーグ クラシエカップ グループステージ グループB 第1節
ノジマステラ神奈川相模原vs アルビレックス新潟レディース
@相模原ギオンスタジアム
2-1(1-1, 1-0)
ボールを保持した新潟に対し、1つの好機を生かして新10番の技ありゴールで試合を動かしたノジマ。ただ、先制直後にPKを献上してしまい、この難こそ逃れたが、リスタートから滝川結女に同点弾を許した。後半は新潟のパス回しを引っ掛ける回数が増え、自分たちの時間も作りながら、途中出場・片山由菜の浮き球パスに抜け出した大竹麻友が切り返しからの左足で仕留める。最終盤には伊東珠梨をアンカーに据えたトリプルボランチで中盤に厚みを持たせて握切り成功。初戦白星スタートを切った。
フルマッチ↓
カップ戦のグループステージは昨季と異なり、3組に分かれての2回戦総当たりのため、組4チームのところは試合数が増える。リカバリーは利くし、直前まで天候が不安だったことも相まってか、本人たちはそのつもりはないかもだが、様子見な感じがところどころで見受けられた。
新潟は意識的にボールを動かして、最終ラインを使いながら逆サイドまでピッチを広く使う場面と、片側サイドで3人ほど10~20m間隔の距離から、トントンと渡してサイドの裏を取ることができた。一方で、ペナ角まではいくが、ボックス内への怖いパスが、握った時に少なすぎた。
2つの失点直後は早いタイミングで中に入れ、滝川はじめ人が飛び込む迫力のあるシーンを披露したものの、ボールを持てるが故に焦ることなく、同時に相手もセットアップしてこちらも焦ることなくと、停滞というか守備側は我慢しやすかったと思う。
昨季の数字から攻撃・得点の部分が明確な課題なだけに、ここからどうやって驚異の数を増やすのか。ニアポケットへ人を走らせるか、ターゲットを増やして上げ切ってしまうか。いいキッカーがいるのだから、相馬町田時代のようにCKを狙って取りにいってもいいかもしれない。
守備はセンターバックがチャレンジした際に誰もカバーしなくて、不定期にスペースを作っていたのが気になる。途中出場の横山笑愛は動きがきびきびしていて好感が持てたけど。
ノジマは同点弾を浴びたその後に、再び失点しなかったことが大きかった。後半のゴール後もだけど、点を取ったあとに相手の圧力をあれだけ受けるのは、結構なリスク。可能ならもう少しマネジメントしたい。
一方で、後半はコースの限定がハマってきた感じはした。裏を狙われても、1人目で取りにいって、次の大賀理紗子でほぼ回収と、計算できるのは大きい。浜田芽来のサイドバック起用には「長澤まどかか」とツッコミを入れつつ、守備はこれからながらも持ち運びにはセンスを見せた。
なお、浜田vs山本結菜がとても面白かったので、2人ともぜひその姿勢を貫いてほしい(ほぼほぼ仕掛けた側が勝っていた)。新潟サイドには山本を下げるなら田中聖愛をトップ下ではなく、ここにぶつけたらよいのではとも感じたけれど、相手にとって一番怖い真ん中を割って欲しいという狙いがあったのかもしれない。
アタッキングサード前で蹴り急ぐことの多かった昨季のノジマだけど、ボックスまで入る意識は高まったように見えた。同時に、厚みと時間を作るのは大竹の頑張り次第なのかなとも思った。なので、頑張りやすい形(背負って一瞬離した瞬間や、逆に完全密着パターン)で、ボールを渡してあげられるかもポイントかもしれない。
最後に、審判への経緯は持ちつつ、もう少しファウルに該当する場面はあったのではないか、と、後半のノジマのチャンスシーンではそこで笛吹いたならカード必須条件(SPA相当)なのではとも思った。