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250106 インカレ女子サッカー決勝【日本体育大学-山梨学院大学】

第33回全日本大学女子サッカー選手権大会 決勝
@味の素フィールド西が丘
日本体育大学 vs 山梨学院大学
2-1(0-0, 1-1, EX 1-0, 0-0)

5大会ぶりの決勝進出を果たした古豪・日体大と、初の決勝進出から3年連続ファイナリストとなった前回覇者の山梨学院。昨季同様、延長までもつれた一戦は、日ノ本学園出身の2年生DF・菅原眞名の決勝点で、日体大が19度目の頂点に輝いた。

記録

ハイライト

フルマッチ

生まれた3ゴールすべてがCKからとなれば、どういう過程でCKを獲得したかに焦点を当ててもいいのかなと思った。

今大会を通じて初めての雨とのことで、気温もかなり低下した(いつぞやの雪ではないにせよ)。前半はよく言えば攻守の入れ替わりが激しい展開で、悪く言えば互いに奪って1つ目2つ目のコントロール精度が乏しい流れ。それは、両者が切り替えとプレスを意識していたからでもあるだろうし、ピッチコンディションの影響もあったと思う。

公式シュート数では前半7本を記録した山梨学院だが、得点の可能性を感じたのは相手のパスミスから山名映理に訪れたチャンスで、ただシュートそのものはやはり精度を欠いた。

日体が先制の契機となるCKを獲得したのは、山梨学院のGKからのビルドアップを中盤で引っ掛けて、大西が深い位置を取ってのクロスがブロックされて、という形。自分たちのストロングと相手のミスが絡んで獲得したセットプレーは、時間帯も鑑みて雰囲気のあるものになる。後付けと言われても、嫌な与え方をしたCKから失点、というのは往々にしてあるのではないかな。

この日は岡本亜子と藤澤和心を最後まで引っ張り、渡部麗を含めてインスイングで攻めていた日体大。狙いがあったのだろうか、監督からの戦術的な回答が欲しい。

後半終了間際の山梨学院のCKは、準決勝の立ち上がり同様、宮本仁奈を前線へ上げた3枚にしての猛攻から。完全に長いボールやクロスのターゲットだったし、CKもその宮本がポケットで収めての当て出しから得たもの。ゴールに関しては寺村穂香の動きが一枚上で、朝倉加奈子としては反転させられて目を切る瞬間を作られたことが痛かった。

準決勝では日体が後半終了間際に追い付いて延長戦を制していて、昨季の決勝では山梨学院が同様の時間に追い付いて延長で逆転と、戦績的にも面白い展開に。再びスコアが動くのは、右深い位置でのスローインが続いてからの日体・窓岩のドリブルから。抜けたらokくらいのCKを取りに行くような、うまいコース取りだったと思う。

ファーへ流れたボールを菅原眞名はきれいに収めたし、振り抜くのではなく、ひざ下だけ振る縦インパクトでのボレー。慌てる選手もいるシチュエーションだけど、冷静で素晴らしい選択だった。

1日明けてもJFAからもレポートがあがってこないけど、どれくらいのメディアが選手・監督の声を拾ってくれたのだろうか、もどかしさを感じるぜ……。YBS山梨放送は精力的に山梨学院の取材をしてくれているが……。小松さんも来ていたのか、ふじざくら含めてありがたい。

準決勝に続き、この試合でも治療で選手が1人欠けているタイミングであわやのシーンがあった(71分:柴原希保の一対一)。柴原は入った直後、欠けていたのは最終ラインの宮本と、いろいろズレが生じそうな条件はそろっていたとはいえ、状況を理解して生かしたと捉えるか、リスク軽減のマネジメントが不足していると捉えるか、ちょっと難しい。

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