210206【レヴァークーゼン-シュトゥットガルト】
Bundesliga 20/21 20節@BayArena
5-2(2-0,3-2)
レヴァークーゼン
4-3-3
シュトゥットガルト
3-4-2-1
シュトゥットガルトのビルドアップに対し、前線からマンツーマンを仕掛けたレヴァークーゼン(正確には前線で守備をする際にはマンツー)。最終ラインに落ちる遠藤に対しても、シャドーのいずれかが付いてきてパスコースを完全に遮断してきた。押し込まれた時には中央に人を余らせ、ボールと逆のサイドは捨てておいて、パスが出たらスライドで埋めるスタンダードな対応。攻撃でもマンツーのように見せかけたことで、1つのスライドでフリーの選手をうまく作り出していた。かつ、WGが幅を取って陣形を広げていたので、中央にスペースが生まれやすかったっていうのもある。
(実際はコイントス時にエンド変更したから反対向きなんだけどね)
それにつられてか戦前からの予定通りなのか、シュトゥットガルトも相手陣地では2列目の片方が前へ出てCBを見る、マンツー気味の守備で対抗(フェルスターが前に出て、クリモビツがアンカーを見ていることが多かった)。しかしながら、自陣での守備時にマンツーをするのかゾーンにするのかはっきりせず、失点がかさんでしまった。マンツーマンの難しさって、ボールを持っていない選手の動きに対して、どこまでついていくのかってところなんだろうな。
互いにいえることだし、この試合に限ったことではないけれど、マンツーマンを敷いた場合は基本的に対面の相手に負けではならないし、加えて外された時には、どうすればいいのかを共有しておかないと、単純なフォローではその人のマーカーが空いてしまう。裏を返せば、攻撃時に一人剥がせればチャンスになりがちだったので、両チームもっと点を取る機会はあって、どのタイミングでどちらが取れて取れなかったかっていう話にもなってくるのだけれど。
レヴァークーゼンの2点目のシーンは、A3rdに入ったくらいからのスローイン起点。スローインを受けたのはアンカーのアランギスで、本来ならばクリモビツかフェルスターに見て欲しかったはず。ただこの時クリモビツは左寄りにいて、フェルスターは真ん中で「え、オレ関係なくね?」みたいな状態に。なので、仕方がないから遠藤が寄せるけれど、今度は遠藤がマークしていたデミルバイが空く、マンガラがそっちにいく、スペースが空いてベイリーが入ってくる、シックが気持ち外へ逃げてアントンが付いていく、マブロパノスは大外のディアビが大好き、あれれ~真ん中は~的なことになっちゃった。なので、セットの状況下で、遠藤が前の選手を動かすのが理想的だったのではないだろうか。最後にカウンターを受けた場面も、1つ1つのマークがずれた結果、フリーの選手が生まれてしまったと。
ボールを持っていない攻撃側のプレーヤーが、中間ポジションを狙って複数同時に動くので、うまく誘導していたなとも思った。まぁでも、あれだけ考える余裕があればな……。
ニコラス・ゴンサレスも負傷交代してしまい、カストロに次いで攻撃の肝を欠くとなると、結構な痛手。ただでさえ層の薄さを感じるのに、ソサの状態も怪しいらしく、しばらくは正念場になりそうな予感がする。
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