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210325【Chelsea-Wolfsburg】折れない心

UEFA WOMEN’S CHAMPIONS LEAGUE
Quarter-finals, 1st leg @ Szusza Ferenc Stadion – Budapest, Hungary
2-1(0-0,2-1)

記録

Chelsea
4-4-2
Wolfsburg
4-2-3-1

CLを放送してくれるの、本当にありがたい。

ポストやバーに嫌われ、ファインセーブにも遭ったら「今日は〇〇の日じゃない」なんて言葉がささやかれたりする。でももしかしたら、点取り屋の思考はそれでも「まぁ次は入るでしょ」なのかもしれない。

この試合ではRolföが本当に枠に嫌われ、Bergerにも阻まれまくって途中交代になったわけだが、ぼくは採点屋ではないので、だからといって彼女への評価は揺るがない。というか、ヴォルフスブルクは1~3列目の選手層が分厚いから、切り替えればすぐにでもチャンスは来るだろう。

どちらのチームも初見ではないので、並びや戦い方のイメージはできていたつもりだったが、想像以上にヴォルフスブルクのボール回しと攻撃の仕方が上で、チェルシーのプレッシングが前半はほとんどはまらず。特に、Pajorが流れて、背負ってスクリーン、ハイサイドを取って大外へのクロスから幾度となく決定機を作ったヴォルフスブルク。WSL首位で、国内ではボールを握る側になっていたチェルシーなので、かなり意外な構図に映った。

ただ、そういう流れでも耐えて勝ち切るのは強さの証拠だし、チームを勝たせることができるGKとはこういう存在だと、完全にBergerが見せ付けた。

後半の頭にもヴォルフスブルクが決定機を迎えたが、決め切れない中でチェルシーが少ないチャンスをモノにした。クリアボールを拾った流れからErikssonが縦に付け、Harderが落としてチソヨンが再度縦に。ゴールに背を向けた状態ながら、Kirbyが体をひねりながらダイレクトで斜めのスルーパスを通すと、Kerrは冷静にキーパーをかわしてフィニッシュ。さすがの決定力を披露した。さらに、ビルドアップを狙ったゴールキックのミスを突いてHarderが古巣から追加点を奪い、差を広げたチェルシー。

大抵こういう流れだと心が折れるものだが、PKを蹴る瞬間のJanssenの目力の強さと言ったら。当たっているBergerに臆することなく豪快な一撃を叩き込み、全く死んでいないという姿勢を露わにした。

終盤はやや攻め急いだ感は拭えないものの、初戦2-1はまだまだどちらに転ぶかはわからない。2戦目がある故に、少しでも弱気な態度を見せてしまえば、次戦で必要以上に相手が大きくなってしまう。「私たちは強いよ」という姿勢を保つことが、セカンドレグでも巻き返しに繋がるのは間違いない。そしてこれもJドリームに描かれている。

殊勲のBergerだが、終盤に右内ももを痛めた模様。次戦への影響が心配だ。

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