220719【日本-韓国】あまりネガティブなことは言いたくないが……
EAFF E-1 サッカー選手権決勝大会第1節@ 茨城県立カシマサッカースタジアム
2-1(1-0, 1-1)
誰かがいった接戦ではなく凡戦というフレーズに悔しいくらい同調してしまった。
選手も言っているように、勝ち切ったことは素直に嬉しい。とはいえ、良し悪しを下す立場ではないから大きな声では言いにくいが、今まで直に見たなでしこの中でも1、2を争う悩ましさだったのではないかとも思い、自分と折り合いをつけるのに時間が必要だった。
シーズンオフなのでキレが上がらないのは想定内だったけれども、ちょっとそれを上回られてしまったかな。やっている側も後ろに重たくなったと感じていたようで、ただ、慌てることはなく、割り切っていたとも話していたので、それならばという感じだろうか。実際にロングボールに対する空中戦は高橋、宝田で封殺できていたと思う。
気になったのは下のクサビ。韓国側の受け手が1人しかいない状況でも高橋と乗松が揃ってラインを下げるので、あっさりとフリーで縦パスが通されてしまった。しかもそこからペナ近くまで運ばれるので、片方が潰しにいけばいいのにと何度思ったことか。ヘンプやグラハムハンセン、ディアニだったら120%やられているわ。世界のシュートレンジとアジアのレンジを比較して意図的だったのであればよいが。
ただ、韓国も韓国でチ・ソヨンが絡まなければ、怖さはなかった。ソヒョンのあわやもソヨンから。終盤には[4-2-3-1]の左サイドハーフをトップに置くようなイメージの左空け変則2トップみたいにもしたけれど、背筋が凍るほどではなかったな。
両チーム通じてソヨン以外は点の気配がないだろうと思っていたら、相手のミス絡みでうまいこと先制できて、案の定ソヨンにはスーパーにやられたけれども、植木先輩の超個人技でチャンスのないところから点が生まれた。でもこれは結構大きなことで、これまでのなでしこには、パス絡みで得点というイメージがまとわりついていたから、強引に2人剥がしてペナ進入してくれる選手は大歓迎だ。あとは周り(関係者・ファン含め)が、仕掛けて失うことに対してネガティブにならないこと。状況が整えばバンバン仕掛けていいぞという雰囲気を作ってあげられれば、中嶋淑乃も輝いてくれるはず。さすがに使ってくれるよね?使うなら次戦が濃厚だと思うが。
同様に高平や香奈絵キャプテンにもチャンスを与えて欲しい。この2人を使うなら3枚もありだが、それはさすがに高望みし過ぎというか机上の理論感が強くなるか。それから、日本がストロングポイントだと思っている部分が、相手からはウイークポイントに見えているので、清家も90分使って欲しいかな。
トップ下に猶本、杉田、宮澤(超短時間だが上野も)の3人を試したのは、ポスト長谷川探しだろうか。できればシュートセンスを含めて亜未さんを推したいが……。左サイドバックは永遠に決めかねそうな気配が漂っている。
男女同時開催だったので男子の試合もみたら、やたらとうまくて速く感じた。フィジカルコンディションの面だけでなく、ジョエルと岩田の立ち位置が素晴らしく、相手が切ったと思ったコースにボールを通すので、レベル差があったとは言え、香港にセットアップからのスイッチを入れさせなかった印象。頭も技術もちょっと比になっていなかったので、実技や座学含めてもう一度基礎から取り組んでも遅くはないのではないだろうか、と、このままだと思われちゃうよ。
最後にアジアカップ時のレポートも置いておきます。なぜ国名が英語なのか……開催国が外だからか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?