240907 WEリーグカップGS 第2節【ベレーザ-AC長野】
2024-25 WEリーグ クラシエカップ グループステージ グループA 第2節
日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs AC長野パルセイロ・レディース
@味の素フィールド西が丘
3-1(2-0, 1-1)
監督の言葉がすべてに近い。攻め込みながらも決定機を生かせなかったが、相手の判断ミスも手伝って菅野が試合を動かし、前半アディショナルタイムにも追加点。この時間帯に2つ取れたのは大きかった。1点を返されながらもラストプレーのカウンターから山本柚月のカットインニア抜きで決着。ゴールシーンのように左ワイドの方が、カットインから右足を振れるのではと思ってしまった。
ケガ人とU-20との関係で、多くの選手に出番を与えたいはずなのに、ホームだがベンチメンバーを埋められない(メニーナもこの日皇后杯予選が茨城であったから、トップ帯同で埋めるのも難しい)。苦しい台所事情でありながらも、多少はローテをしたといった感じ。
フルマッチ
旧twitterでもつぶやいた通り、木下桃香と菅野奏音は別格。見ている場所やパスセンスはもちろん、ボールを触る直前のボディフェイントを含め、とにかく相手の逆を取るのがうまいし、効果的だった。長野としてもある程度前からはめつつ、ハーフウェーライン付近で奪い切りたかったのだろうけど、ことごとくいなされてしまった。
また、この2人に山本が絡んだ連携も抜群で、局地戦で人を集めてスペースを作って突破したり、プレスに来るラインの裏を山本が狙ってそこをシンプルに使ったりと、可能性の高い攻撃を数多く披露。気になるのは、三浦紗津紀がほぼほぼ攻撃参加しなかったこと。ハーフウェーライン+6.5mくらいまでがMAXポジションだった気がする。前半は長野の左サイドハーフ、大内梨央とサイドを引っ張り合っていたからか、単純にリスクヘッジだったのかは不明で、チーム的にそれがありなのかなしなのかは、メディアの誰かに問うて欲しかった。
左は我らの(小林)海青さんが復帰後先発デビュー。左のキッカーという新しい可能性を加えた。はるさん(鈴木陽)というターゲットもいるので、ベレーザらしくはないけれど、アーリーでガンガン上げっていってもそれは面白いかもしれない。
中央だけでなく外からの攻撃も増やしたいというのが、昨季途中からのベレーザの狙いだが、個人的には外を使いつつ、究極中だけで崩せるベレーザも見たいなと思う。狭いエリアでも、特に最初に上げた2人+眞城美春(HTの交代はみはるoutみはるinでほっこりした)は技術もセンスも折り紙付きなので、はるさんにピボ当てしつつ、ボックスでも逆取りなんかができそうな気がする。
長野は前節後半途中から右サイドバックに入った安倍乃花を、この日はセンターバックで先発起用。元来スピードタイプのFWなので、ラインを高くした分の背後のカバーを任せたいのかなと思った。後半からはサイドバックになったが、長野自体が時間を作る余裕があまりなかったこともあって、攻撃参加では魅せることはできなかった。
個人的に良かったなと思っていた大内を前半だけで下げたのは、同時に同サイドから攻め込まれる回数も多かったからだろうか。ちなみに伊藤めぐみは昨季もカップ戦、リーグ戦ともに西が丘で点を取っている。今季もカップ戦で点を取ったということは、またリーグ戦でも起こりうるかもしれない。
チームトータルとしては”ある程度”狙った守備ができるのだが、90分のうちどこかで綻びが生じ、攻撃は形らしい形が見えてこないので、このままだと今季も厳しい戦いが続きそうな予感がする。