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210205【ルビンカザン-ディナモモスクワ】

フレンドリーマッチ@ベレク,アンタルヤ
2-3(1-2,1-1)

ドレスデンでもザグレブでもキエフでもなく、素直にモスクワだったディナモ問題。

公式
ルビンカザン
4-3-3
ディナモモスクワ
4-3-3

4試合目ともなると、いい加減向こうの審判団の恰幅の良さにツッコミを入れざるを得ない。現地の方々なのか合宿に参加している国の協会の方々なのかわからないが、お腹出過ぎではないだろうか……。日本の審判団がアスリートと遜色ない(むしろ審判もアスリートの一種な気がする)体づくりを行っているのに対し、これはお国柄というやつなのだろうか。

練習試合だからなのか、基準だからなのかこれも定かではないが、ちょっとしたコンタクトでも笛が鳴る。昨年のJリーグ基準であれば、ほぼ間違いなく流していたであろう場面も多く、これも各国の基準によるものなのかもしれない。個人としてはJリーグ基準を誇っていいと思っている(良し悪しはそれぞれあるだろうが)。

さて、表記上はどちらも4-3-3になるのだろうが、ルビンはこれまで通り、アンカー+インサイドハーフ+ウイング+センターフォワードという、場合によっては4-1-2-3で表記されることもある並びで、セットアップは4-1-4-1気味。
対してディナモは、ボランチが3枚並んでウイング+センター~の構え方。ペトリ皿風の中盤にして、必要に応じてそこからボールに近い選手がチェックに行くイメージだった。ルビンから見て自陣側にボールが運ばれた時、CFは前残りをするため、中盤4枚の前では相手に自由にボールを回される。WGを維持している状況。
変わりに裏返した時には、すぐにWGが相手SBと一対一になるので、メリットのようなものも一応はあった。実際にマカロフが仕掛けてPKを2つ取っているので。この攻め手だけはあると考えるか、これだけしかないと考えるかはそれぞれだろう。

ディナモ側は自陣にボールがある状態であれば、システムの関係上、GKを含めて8人が大抵は存在しているので、パスコースはいくらでもある。最初のプレスをかいくぐれば、もう1トップは追いかけてこないので、中盤3枚でゆとりを持たせ、WGの2枚、ないしは、ボランチの誰かが相手のアンカーの脇へ位置取るだけで、あっさりとチャンスは作れた。最終ラインは下がってしまうのでプレッシャーも甘く、バイタルエリア使い放題。1点目はその典型例だった。
守備時には相手の最終ラインには積極的にはプレッシャーをかけず、CHへのパスコースを切ることに重点を置いていた。アンカーをボール回しに参加させず、蹴らせて回収する、キムヒの後半みたい感じ。時々シャトフが落ちてきてボールを引き出していたけれど、そうすると前線から人が減ってしまうので、だからどうしたくらいの感覚で守っていたはず。

後半は中盤に3人もいらないだろうと思ったのか、それともテストなのか、4-4-2に変更。とはいえ、やっていること・やれることに大きな違いはなし。CHだった8番が最終ラインに入ったのだが、中盤のまとめ方や器用さも含めて森重っぽいなと。組織を破壊するなら、こういう統率を取る選手から思考時間を奪いたい。指示出しではなく、動かなくてはいけない状況を増やすこと。ただ、自分のところで引っ掛ける自身もあるだろうから、そこはせめぎ合いかも。

ルビンの2つ目のPK時は、非接触のように見えたし、一応ボールにチャレンジしてトリップになったと考えれば、イエローはいらないのではないのでは?フレンドリーなのにそれで2枚目退場って……。代替選手を投入できるルール(そこはフレンドリー!)なので数的不利にはならなかったけれどもさ。

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