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241020 なでしこリーグ1部【スフィーダ-ヴィアマ】

2024プレナスなでしこリーグ1部 第22節
スフィーダ世田谷FC vs ヴィアマテラス宮崎
@味の素フィールド西が丘
1-0(0-0, 1-0)

なでしこリーグ1部最終戦。ホームラストマッチを白星で飾るべく意気軒昂のスフィーダと、昇格即優勝を決めている超攻撃的スタンスが売りの、水永翔馬監督率いるヴィアマの一戦は、持ち味を出し切ったスフィーダが逃げ切り勝ち。2022年にスフィーダを初のなでしこリーグ1部優勝に導き、先立って今季限りでの退任が発表されていた神川明彦監督を有終の美で送り出した。

記録

フルマッチ

のっけから互いに裏を取っての決定機を迎え、ヴィアマは永野桃子、スフィーダは新堀華波がゴールに迫る。どちらも枠をとらえつつ、両守護神が好セーブを披露したことで、締まった殴り合いになることが予想された。

スフィーダはこれまで通り、ハイラインを敷きつつ堀江の高さと新堀のスピードをシンプルに生かす。加えて、サイドの攻防でも藤原愛里・荒川結乃花の両サイドハーフの躍動感がヴィアマウイングバックを上回り、多くの好機を創出した。

スフィーダvsヴィアマ スタートポジション

ヴィアマは2巡目に入って対策されたことへの対策として、最終ライン起用の続いていた永野を最前線へ配置する布陣を継続。福丸智子、齊藤夕眞と、強さのある2人を2列目に置き、時に2トップ+トップ下のように入れ替わりながら機をうかがうが、出てくるパスの質が若干乏しく、スフィーダ守備陣のカバー・前に出て奪うの判断が勝り、ボールが収まる回数そのものは少なかった。

それでも、21分には絶好機を迎え、福丸のポストプレーからゴール前でフリーとなった永野が冷静なループシュート。ただ、石野妃芽佳もまた冷静に距離を詰めて予測をしており、最高到達点へ至る前にセーブと、熱い展開のままスコアレスで前半を終えた。

劣勢だった右サイドにテコ入れをした後半のヴィアマだったが、主導権は引き続きスフィーダ。右からのグラウンダークロスを収めた新堀のシュートが左ポストを叩くと、跳ね返りを堀江が押し込み、58分に均衡を破った。

ビハインドとなったヴィアマは松井彩乃の投入で嘉数飛鳥とのダブル司令塔のような形を取り、中盤のコントロールが向上して終盤にはクロス攻勢。ATにはCK崩れから嘉数に絶好機が到来したが、ワントラップからの右足は枠の上。スフィーダが虎の子の1点を死守し、逃げ切り勝ちを収めた。

余談:
インターセプトやカバーが目立った戸田歩。ホーム開幕戦ではヒヤヒヤする場面もあったし(ごめん)、この日もちょいクリアミスはあったけれど、いつの間にか頼もしいセンターバックになっていた。戸田に限らずだが、今日は最終ラインの集中力が特に高かったように思える。

余談2:
こんなに飛び跳ねていたことあったっけかと思うくらい。勝利後の監督がいつになく嬉しそうだった。今年も皇后杯のくじ運が悪いと笑っていたけれど、また面白いゲームを見せて欲しい。

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