210206【リヨン-モンペリエ】
D1 ARKEMA 20/21 14節@Groupama Training Center
2-1(2-1,0-0)
ぼくが初めて履いたルコックのスニーカーはモンペリエだった(すごくどうでもいい)。
もしフルで見たいという奇特な方は、ATA Footballに登録すれば視聴可能。
リヨン
4-3-3
モンペリエ
4-2-3-1
圧倒的なボール支配力、さすがは欧州女王。古豪モンペリエも現在4位と、決して見劣りするチームではないのだけれど、リヨンは単純に技術も高ければ、戦術的な賢さも備えている。中継のスタッツでは、前半のシュート数は11:1、トータルでも16:2(得点時にブロックされたシュートがあるので、厳密には互いにもう少し多いが)。後半に至ってはGKがほとんどボールを触っていない。もちろん失点につながるようなミスもあるのだけれど、今回でいえばそれが1回あって、相手はそれを逃さなかったというだけの話で。とはいえ、そこが他チームからすると付け入る隙なのかもしれない。それから、アンリがシュートの際にスリップして足を痛めたのも、やや気がかり。そうは言っても3月のPSGとの再戦まで、ずっとこの1ポイント差が続くのではないだろうか。
ハイライトだと熊谷がボールを失ったところからしか映っていないけれど、そもそもブアディがゴールを開けた状態でパスミスしたところからスタートなので、一概に彼女だけが悪いわけではないと擁護はしたい。
ビルドアップの際には、ボランチがCBの横に降りて両SBを押し上げるやり方だった。長崎の秋野のポジショニングみたいな。WGは中に絞って外にSB、WGが開いたら中にSBというのも、現代的だなと思った。アンリもグナスドッティルも本当に素晴らしい戦術眼を持っている。自然と必要な位置に収まっているので、なんでかなと思って後半の途中からボールを見ずにずっとグナスドッティルを追っていたら、常に首振って周りを確認していた。石川俊輝か。
それからマロジャンはやっぱりかっこいい。65分に自陣からパリスに出したロングボールは、落とす位置もスピードも最高過ぎた。PKは同郷人に止められたけど。
余談にはなるが、グラウンド状況が良好なら、足下へのパスはバウンドさせちゃダメ。長めのパスで途中だけ跳ねるのならまだしも、到達時に浮いていたらコントロールに気を取られて視野や思考が狭まってしまうからね。ゆとりのある状態でそういうパスを出している人は、横着していると思うことにしている。基礎技術は大切、でないと戦術や戦略を具現化できないから。