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250104 インカレ女子サッカー準決勝【東洋大学―日本体育大学】

第33回全日本大学女子サッカー選手権大会 準決勝第1試合@味の素フィールド西が丘

東洋大学 vs 日本体育大学
1-2(0-0, 1-1, EX 0-1, 0-0)

劇的逆転勝利の日体が5大会ぶりの決勝進出。一方の東洋は2年連続の3位で大会を終えることとなった。

記録

ハイライト

フルマッチ

https://www.youtube.com/watch?v=a1pw4lN-Z04

最序盤の好機を相手守護神の好セーブに阻まれた両チーム。その後は落合依和がインサイドのレーンを巧み使い、東洋がボールも主導権も握る。

日体はこれまでの2試合、左サイドで先発していた大西若菜を、この日は右でスタートさせた。全体的に若干の固さと東洋・北岡梨愛里の追い方がうまかったこともあり、押し込まれたあとの自陣からの脱出に苦戦。守勢の時間が続いた。

スタートフォメ

ただ、長いボールを野中遥陽がきれいに落とせれば、広大なスペースと大西の突破力があるため、前半も半ばを過ぎるころにはカウンター式で決定機を作り出した。東洋の2回戦・3回戦を見る限り、背走しながらの守備に難を抱えているように思えたので、想定される展開ではあると同時に、大西が稲山美優とのマッチアップで守備に追われないよう、右に回したのかなとも感じた。

治療で1人少ない時に、東洋がピンチを迎えていたことを考えると、状況に応じたマネジメントはもう少しうまくやってもよかったのかなとも思う。前プレのペースが落ち、日体もボールを持てるようになったが、両者ゴールなく前半を終えた。

先に選手交代を行ったのは日体。HTに渡部麗、北沢明未と、中心核を投入したが、野中のポストプレーが悪くなかっただけに、ちょっと早いんじゃないかなと、後ろに座っていた某チームのスカウトの人も話していた。ケガ明けで本調子ではないからかもだが、北沢は残りオフサイドにかかることが多かった。

試合を動かしたのは東洋。落合の攻撃参加から右CKを獲得し、この二次攻撃から北岡。松浦加奈の高さを生かした今西那歩のクロスと、これに対しての松浦の準備も良かった。

先制した東洋だが、高岡澪、小林莉々子を投入してからバランスがおかしくなった。それまでは○.5列目のように、ギャップの位置に宮本妃菜里がいて相手に掴まれづらい引き出し役となっていたが、投入された2人はともに裏へ欲しがったために役割が重複。4バックベースにして稲山を後方スタートにしたことも結果的に自分たちの攻撃力を削ぎ、最終盤には日体の猛攻を受けてセットプレーを献上したところから同点弾を浴びることに。安積和季のボレーはディフレクトしたのか、見送られるような形で右隅へ吸い込まれていった。

AT直前に追い付いた日体に延長戦も勢いがあり、94分という早い時間に逆転する。途中出場・本田悠良が右サイドを割っての攻撃から、同じく途中出場・柴原希保が詰めてこれが決勝点に。大会史上最多18回の優勝を誇る日体は、6日の決勝で山梨学院大学と対戦する。

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