若き天才化学者 村木風海 を、なぜ文部科学省が委員に選んだのか?行政文書開示請求してみた 【決裁資料編】

背景

日本人に「あなたの知っている日本人化学者は誰ですか?」と尋ねると、5本の指に入る化学者が、村木風海氏である。
一般社団法人・炭素回収技術研究機構のCO2回収装置である『ひやっしー』をビジネスとした人物としても知られ、メディアにも取り上げられるなど知名度も高い。
一方で、大学教員や大学研究者などいわゆるアカデミアからは、SNSなどを舞台に多くの批判や誹謗中傷が行われ、由々しき事態となっている。
内容も『ひやっしー』への科学的な見識に基づく真っ当な批判から、例えば論文がまだ出版されていない程度のことを、わざわざ取り上げるような個人へのコメントまで様々である。

行政文書開示請求


総務省の異能vation 破壊的な挑戦部門にも採択されるた経歴をもつ村木風海氏が、どういった経緯で評価され、「核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会」の委員に選ばれたのかについては関係者に直接尋ねることは難しい。そこで、関連資料の行政文書開示の請求を行った。
その結果、下記の行政文書が開示されることとなった。


②令和5年5月15日打合せ資料

こちらが、②の令和5年5月15日打合せ資料 である。
印刷された資料をスキャンしたものを掲載する。



④核融合の挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会の設置案及び委嘱依頼文書案の決裁文書 (5文科開第356号)

こちらが、④の資料 である。
印刷された資料をスキャンしたものを掲載する。


文章の機械的な文字起こし

5月15日時点

核融合の未来の可能性を拓くイノベーションへの挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討会の開催について(案)

令和5年5月●日
研究開発局長決定

1.趣旨
 ウクライナ情勢によって、我が国の資源・エネルギーの安定確保や供給源の多様化等が重要な課題となる一方、脱炭素の取組の加速化が求められている。こうした中、国内外においてエネルギーの破壊的イノベーションにつながり得る革新的な技術への関心が急速に高まっており、我が国としては、新たな国家戦略として「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略を策定したところ」。
当該戦略においては「ゲームチェンジャーになりうる」「未来の可能性を拓く挑戦的な研究」の必要性が謳われていることから、核融合の未来の可能性を拓くイノベーションへの挑戦的な研究支援の在り方の検討を開始する。

2.検討事項
 核融合の未来の可能性を拓くイノベーションへの挑戦的な研究の支援の在り方に関する検討

3.検討組織
 別紙の核融合等に関する専門家の協力を得て検討を行う。

4.設置期間
 令和5年5月○日から令和6年3月○日までとする。

5.その他
 本検討会の検討内容は、研究開発局研究開発戦略官付(核融合・原子力国際担当)において行う。
 本検討会での検討結果について、核融合科学技術委員会から意見を聞くく。

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