深夜にしか聞けない音楽


最近寝れない。先日友人が家に来て朝まで起きてから昼夜逆転してしまっている。

昼寝をたっぷりしてしまったから、ずっと家にいて疲れてないからか寝れない。

普段から夜中2時くらいまでは寝れないのはザラなんだけど、布団についてからも

全く目が冴えてしまって考え事をしてるうちに4時とか5時になっている。

新聞配達の原付の音とか聞こえてくるともう最悪の気分になる。陽が登ってもまだ寝れない時もある。

寝具には涼しさを感じるNクールのようなシーツ。マットレスには通販番組でお馴染みあのトゥルースリーパーを使っている。(超いい。オススメ)でも寝れない。

昨夜のこと、あまりに寝れないのでコンビニまで出かけてみた。

27年生きてきて、「寝れないからコンビニ行く」というのが

意外にも初めてのことだった。夜中2時の住宅街、車通りもほとんどなく

コンビニだけが煌々と営業していた。店員さんは裏で休んでいた。おにぎりとチョコバーを買い、コンビニの前で開けて食べた。

家の前でタバコを吸う。雨の音も相まってどこか詩的な夜だったな、と浸る。

で、寝れない。

いやここまでして寝れないってなんだよ。わざわざ傘さして、サンダルびしょびしょになって、深夜の炭水化物というギルティをしてなお寝れないのかよ。ノーリターンの夜かよ。

時刻は3時。ふと思い出した。

ちょうどSeihoがそんな迷える民草のための番組を配信していた事に。

深夜2時から3時間しか聞けない音楽。そう聞くとスペシャルな気がしてならない。

今改めてチェックしたらアーカイブは昼でも見れるようです。見れない方がスペシャルなのにと思った。

モジュラーシンセで1時間淡々とアンビエントが映像作品とセットで流れます。【睡眠=最終目的地】と明確に決めてそこに向かっていく感覚をアンビエントを介してオンラインで共有する。

てか、Seihoの試みって無茶苦茶おもしろいよね。ウィットに富んでいて、説得力のある言葉も添えられて、独特なのにキャッチーさがあるような。

「バーチャルおでん」もおもしろかった。360°カメラでお店にいるような感覚になる。「バーチャルおでん」ですよ?まず「なにそれ?」がくるじゃん。

その時点で勝ちですよね。

にしても、「夜中しか聞けない音楽」ってコンセプトも非常に良いですよね。

今、番組表見て時間狙ってテレビの前に待機する感覚って、ストリーミングや録画や見逃し配信なんかのおかげで完全に消失してるじゃないですか。

ラジオもラジコがあれば時間帯なんて無視して聞けますよね。深夜ラジオと言いつつ、別に深夜である事に独自性もデメリットもなくなっている。

でも「深夜にしか聞けない音楽」というコピーを目の当たりにして

そういう特別性、何か後ろめたさとか、普段と違う自分を見つめてる感覚とか、

感情のエロスが占める比率が不思議と上がってく金夜のテレ東を待っていたよ、

蒼井そらっていうのか。あのイケてるねーちゃんは!!

ってあったよなあと、テレビデオと共に思い出した。

画像1

モジュラーシンセで「深夜しか聞けない音楽」を作っているSeihoも面白いけど、逆に「子供には聞かせられない音楽」とか「真夜中に起きる音楽」みたいなキャッチでちょっとウェットな音楽チョイスしたりするのも楽しそうだな。

ジュリーロンドンとか阿川泰子とかかけちゃうんだ。うわー。いいーわー

てか寝れねぇ。


変にイメージ膨らんじゃって逆に思考は停止できず、むしろ活発になってしまいました。

でも1時間聴き終わる前には寝て、何故か2時間睡眠で起床。

6時半に仕事に出るルームメイトよりも先にバッチリ目が覚めて

他の誰よりも早く資源ごみを出したのだった。




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