松本清張の小説の舞台45
今日は、光文社文庫、松本清張プレミアム・ミステリー「生けるパスカル」に収録されている2編である。
「六畳の生涯」は、「黒の図説」シリーズの第五話である。主人公は、開業医の息子夫婦と同居する元軍医である。舞台は、東京都西部の区・シベリア・長野県・S駅(不明)・A町・R町(93p。189pと211pではS町)・ハルビン(哈爾賓)・ハバロフスク・ボクラニーチナヤ・露西亜(ロシア)・奉天・チチハル(斉々哈爾)・黒河街道・訥河県・満州・塔哈爾站・寗々站・拉哈站・弧店・ブラゴエスチェンスク・ソ連・バイカル湖・アメリカ・海林・横道河子・駿河・富士・信州・フランスである。一盗二婢(三妓四妾五妻)(いっとうにひさんぎししょうごさい)・行李・浄瑠璃。
表題作「生けるパスカル」は、「黒の図説」シリーズの第八話である。文春文庫、宮部みゆき責任編集「松本清張傑作短編コレクション」下巻にも収録されている。主人公は、神経症の妻を持つ画家である。税金の関係、税務署の都合。舞台は、銀座裏・十和田湖・奥入瀬渓流・瀬戸内海のある都市・新宿・大久保・青山・神田の古本屋など。美術界を題材にした作品は他に多数ある。