松本清張の小説の舞台9
新潮文庫の松本清張傑作選「戦い続けた男の素顔」(宮部みゆきオリジナルセレクション)の前半6作より。
「月」は学者と女子大生の物語。舞台は東京・九州北部(素麺製造地。佐賀県の神崎??)。
「恩義の紐」は、九歳の少年の物語。舞台は中国地方の海岸沿いの町(不明)・池袋・青梅。
「入江の記憶」は、少年の記憶の物語。舞台は瀬戸内海の古い潮待ちの湊(不明)。
「夜が怕い」は、入院中している老人の孤独の物語。睡眠時無呼吸症候群、すてた(ステルベン、死ぬ)。舞台は、島根県邑智郡矢上村(現・邑南町)・川本村(現・川本町)・因原村(現・川本町)・川戸村(現・北広島町)・断魚渓・生田川(江の川水系)。
「田舎医師」は、往診中に死んだ医師の物語。舞台は、芸備線・備後落合駅・三次・木次線・八川駅・島根県仁多郡葛城村(不明)。
「父系の指」の舞台は、鳥取県日野郡矢戸村(現・日南町)・淀江町(現・米子市)・広島・S市(下関市?)・九州のY市とO市(不明)・世田谷・備後落合駅・伯備線・生山駅・田園調布。
「夜が怕い」「田舎医師」「父系の指」は、父の一族を訪ねるという物語で共通している。