松本清張の小説の舞台26

今日は、双葉文庫、松本清張初文庫化作品集③「途上」の5編である。

「紙碑」(しひ)の主人公は、画家の夫を亡くし、高校の教頭と再婚した女である。舞台は、東京である。

表題作「途上」の主人公は、養老院に収容された男である。舞台は、東京発で一昼夜以上要する地方の駅・O川・B市・T市・北海道である。

「老十九年の推歩」の主人公は伊能忠敬である。舞台は、佐原市・小野川・ユトレヒト・アムステルダム・銚子・関宿・新嶋(現・佐原市)・深川黒江町(現・門前仲町)・清澄公園・八丁堀亀島町(現・日本橋茅場町)・山辺郡小関村(現・九十九里町)・茨城県境町・利根川・江戸川・浅草新寺町である。忠敬の測量した場所の地名として、蝦夷・奥州・陸奥・駿河・尾張・越前・越後・佐渡・豊前小倉・豊後大分・信濃・甲州街道・長州・伯耆等が出てくる。また、間宮林蔵が探検した地名が出てくる。

「夏島」は、明治憲法の起草がテーマになっている。舞台は、横須賀市の夏島・金沢八景駅・追浜・夏島貝塚・野島公園・プロシャ・ベルリン・奥多摩・銀座・横浜である。

「信号」の主人公は、デパートの宣伝部に勤めている男である。舞台は、広島・呉・生口島・大久野島・大崎上島・大崎下島・豊島・蒲刈島・江田島・能美島・倉橋島・阿多田島・蒲田・三次・大岡山・羽田・広島空港・松江・博多・大阪・横浜・横川駅(広島)・三原・お茶の水・東久留米市大門・清瀬市・池袋である。


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