松本清張の小説の舞台21

今日は、新潮文庫「隠花の飾り」(いんかのかざり)からの11編である。

「足袋」の主人公は、謡曲の師匠に弟子入りした商事会社の総務部長である。舞台は、大久保・田園調布・横浜・池袋・玉川上水である。

「愛犬」の主人公は、会席料理店の会計係である。舞台は、京橋・平塚・鹿児島・新宿・中野・浅草橋である。

「北の火箭」(きたのかせん。火箭=火をつけた矢)の主人公は、評論家である。舞台は、プノンペン・ビエンチャン・アンナン山脈・メコン河・ハノイ・ジアラム空港・トンキン湾・オルリ空港・アンコールワット・ドンパラン地区・オタワ・アンベルス(アントワープ)・シエムレアプ・紅河(ホンハウ)・ロンビエン鉄橋・ホワビン省・ライチョウ県(ライチャウ省?)・ハイフォン・ホンゲイ・東京・銀座・Tホテル(帝国ホテル?)である。

「見送って」の主人公は、若くして夫に先立たれ、姑のもと一人娘を育てた女である。舞台は、都内の著名なホテル(不明)・伊那・化野原・八瀬・空港(羽田空港?)である。

「誤訳」の主人公は、外語大教授である。舞台は、コペンハーゲン・オックスフォード・ウィーン・ロンドン・ペチェルク国(架空の国)である。

「百円硬貨」の主人公は、相互銀行の出納係である。舞台は、東京の下町・秋田県・鳥取県・東京・伯耆・美作・山守駅・大社・新横浜・倉吉・打吹・西倉吉・小鴨・関金である。

「お手玉」の主人公は、料理店の女将である。舞台は、駒牟礼温泉(東北地方の架空の温泉地)・別府・隣県の県庁所在地である。

「記念に」の主人公は、離婚歴のある女性で、鉄鋼会社の総務部につとめている。舞台は、大久保駅・中野・福岡である。

「箱根初詣で」の主人公は、前夫をニューヨークで亡くした女である。舞台は、小涌谷・元箱根・芦ノ湖・箱根神社・東京・ニューヨーク・2番街・レキシントン街・クイーンズ地区・両国・羽田である。

「再春」の主人公は、文学賞を受賞した地方在住の女性である。舞台は、中国地方第一の都市(広島?)・東京である。

「遺墨」の主人公は、女性の速記者である。舞台は、神田・京都・東京都北区・仙台・奈良である。


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