英語上達というモチベーション
英語で業務対応が当たり前の環境
「英語を使って仕事をしたい」この思いを持ち続けてきて、なんだかんだで英語に関わる仕事をついてきた。今の職場は社長がネイティブスピーカーだし、上長はネイティブスピーカーと遜色ないくらいに英語が堪能な日本人なので、ちょっとしたことでも英語でスムースに対応出来ると、諦めずに英語を勉強してきて良かったなと思う。
我が社の外国人同僚たちはヨーロッパ圏の移民2世だったり、小さい時から英語で教育を受けてきたアジア出身者や、大学の交換留学プログラムをきっかけに日本が気に入って住んでいるアメリカ人と、なかなか面白い面子が集まっている。日本語で会話をする時もあるけど、メールでのやりとりは英語が圧倒的に多い。
実際に職場で使っている英語
日本企業で働いている知人に、「英語のビジネスメールって、日本語ほど堅苦しくないから楽でしょ。」と聞かれることがある。堅苦しくないのは
ある意味正解だけど、カジュアルな表現は使っていない。例えば、'be gonna ~ = be going to~ ’、’wanna ~= want to ~'、'gotta = must / have to 'という表現を、彼らがメールで使っているのは見ない。社内であっても仕事でのメールだからという考えからだ。
日本語ほど敬語の種類は多くないけど、英語にも敬語はある。そしてビジネスで使う英語の単語や表現はある。「~したい」ということを伝えたいなら、'want to ~’ より 'would like to ~'を使っている。
クライアントからの伝言を受けた場合は、'say' より、’mention' を使うことが多い。
’ Dear Jim, I received a phone call from Ms. ○○ of ABC company. She mentioned she would like to reschedule today's online meeting because their Teams app has had problems since this morning. She called your mobile phone. Would you please call her back? Regard, Mami' (ジム、ABC会社の○○さんから電話がありました。今朝からABC社のTeamsに問題があって、今日のオンラインミーティングをリスケしたいと言っていました。あなたの携帯に、既に電話をしたとも言っていました。○○さんに折り返し連絡をしてください。よろしくお願いします。マミより)といった感じで、日々メールを送っている。
彼らの返事として、' Hi Mami. Understood. Regards, Jim '. (マミ、了解です。よろしくお願いします。ジム )といったものが多い。日本語のビジネスメールに慣れていると、英語での短い文面に拍子抜けすると思う。
英語での謝罪表現
それから英語で謝罪表現というのは、なんとも日本語での印象が違うなと感じることが多い。
日本人が「申し訳ございません」と伝えようとすると、' sorry~ ' という単語を使うことが多い。もちろんsorryを使っても間違いではないけど、sorryは「ごめんなさい」だけでなく、「残念だ」「気の毒だ」という意味もある。わたしは 謝罪をしていることを明確にしたい時は、' apologize ' という単語を使うようにしている。この単語の方の方が謝っていることが明確だし、特にビジネスメールに使うにはきちんとした印象を与えると思う。
' I apologize for misinforming the tracking number of the carrier. ' (宅急便の追跡番号を間違ってご連絡してしまい、申し訳ございませんでした)。
’ I apologize for the inconvenience .' (ご不便をおかけして申し訳ありません)' という感じで使っている。日本語と比べると文字数が少なく、拍子抜け感があっても仕方ない。逆に日本語だと、ものすごく文字数が多いなと思うことも正直ある。
途切れないモチベーション
日本の企業で滅多にタメ口で話すことはないし、然るべき敬語を使っている。社会人経験が浅い人は、業務を通してビジネスシーンに相応しい言葉使いが身につくように心がけていると思う。
それと一緒でわたしも社内では同僚にはタメ口は使わないし、英語での敬語やビジネスシーンに相応しい言葉使いをすることを心がけている。社内ではわたしがネイティブスピーカーでないことは知られている。「自分は日本人だし、英語は第2言語だから間違えてもいいや」という甘えた気持ちで業務に取り組んではいないから、カジュアルな言葉使いを避けていることも彼らには伝わっていると思う。外資系企業でネイティブスピーカーと一緒に働いていることもあって、英語を上達させたいという気持ちは常に持っている。
第2言語である英語に気を使って業務をこなすことは決して楽ではないし、集中力と緊張感が必要になってくる。
ひとつ言えるのは、「もっと英語を上達したい」という気持ちだけでは何も始まらないということ。意識して行動を継続していかないと、英語だけではなく外国語はなかなか上達しない。アラフィフになっても、「英語力をもっとつけたい」というモチベーションは、今も変わらずある。このモチベーションがある限り、英語に対する向き合い方は変わることはないだろう。