続)何かと起こる星回り～ちょい怖

前回からの続き
ひゃあ～となった私

前回はこちら

眉毛を慌てて描く、何が起こってるのか理解出来ないままドアを開ける。


　早朝にすいませんね◯◯警察◯◯です。
と警察手帳を見せられる。私の視線に。

あ～、はい
と言いつつ、何で早朝から警察の訪問を受けるのか全く解らないので、フル回転した脳はすぐ空回りになる。


　実はこちらで人が亡くなられましてね


えっ？！何時ですか？うちのお客様ですか？

　
　えーっと、お客様ではないみたいですね。時間はちょっとまだあれなんですが、お風呂大浴場で見つかったんですけどね。


大浴場。。。。


　行かれました？


いえ、昨夜行かなかったんです。


　そうですか。それでね添乗員さん。昨夜、物音とか声とか何か聞きませんでしたか？何でもいいんです、変な人がいたとか？


　いつ頃ですか？


えーっと、夜の11時から深夜1時半頃ですね。

　

一瞬、周囲の団体客が間違って部屋をノックしてきたとか、うるさかったと言おうかと思ったが止めた。刑事さんの眼光は鋭く、私はきっと今、彼らにとって容疑者の一人なんだろうと思った。

　音。。。は分からなかったです。

　　そうですか。で、これ皆さんに参考までに伺ってるんですけどね。。。
添乗員さん、昨夜夜の11時から深夜1時頃はどちらにいましたか？

テレビドラマみたいな聞き方するんだな、へぇ～と思いながら、あれ。。私一人部屋でアリバイないっ！💧と気づく。

部屋にいました。

　それを誰か証明出来る人、います？

いません一人部屋なので。
あ！でも部屋の電話から友達に電話したので、それはフロントで分かると思います。

　そうですか。証明出来る人は居ないけど部屋から電話、お友達にですね。あーはいはい

書き取りながら何度も顔を見られる。
なにが起こってるんだ。。お客様は皆さんご夫婦で私は一人部屋。アリバイって言われても。。ないよそんなの。

でね、添乗員さん。これから朝食って聞いてましてホテルさんから。その会場で私、皆さんにお話聞いてもいいですか？っていうか聞きたいんですよ。

あぁはい

　今、添乗員さんに伺ったような事なんですけどね。いいですかね？私そこへ行っても？

いいですかって、ダメって言えない。
人が亡くなってるし、云ってみれば宿泊客全員も容疑者な訳だ。

分かりました。では、お客様が揃ってからお声かけます。それでいいですか？

　あーそれは助かります、すいませんね、本当に。で、添乗員さん大浴場は何故行かれなかったんですか？温泉お好きじゃない？

ううむ。。多分昨晩、一人で泊まった客はそんなに多くない。なんというか、心に疚しさがなくても明らかに疑われているだろうな、という状況でこれと言った切り札ないまま話すのは、難しいと感じた。

長くなったので
to be continued

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