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#1 Xデザイン学校での学び
UXに関わってから約1年。
仕事でなんとなくUXについて考えているが、体系的に学んだことはなかった。
この夏25歳になったことだし、良い機会だからデザイン学校に通ってみようと思い、9月からXデザイン学校に通い始めた。
このnoteでは、Xデザイン学校で教わったことを、しっかり自分の言葉で整理して、アウトプット出来ればと思っている。
1.「学ぶこと」と「成長」
1-1:体験と経験の違いについて
まず初めに、この2つの違いを明確に説明できるだろうか。
僕は、どちらも同義だと思っていた手前、この問いかけが講義でされた時、正直分からなかった。
この2つ、実は関係性で整理することが出来る。
体験→経験
これは「体験を経験に昇華する」という意味だ。
ここで、2つの違いを以下に言語化してまとめてみた。
体験:自分自身が出会い、触れるたくさんの出来事
経験:体験から得た学びや感覚を再現性ある形で身につけている状態
僕は野球が好きなので野球で例えると、
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1000打席立っても、ヒットを打てない人→体験だけしている人
1000打席立った後、その体験から学んだことを生かしてヒットを量産できる人→経験している人
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という感じだろうか(ピンと来なかった方、すみません)
体験だけで終わらせず、体験から学びを身につけ、再現性のある経験へと昇華させていくことが大切である。
1-2:概念化
頭のいい人は、何かと概念化が上手いらしい。
これは、自分が学んだことや教わったこと、聞いた話や目にした情報を「この場合だとどうか」と応用して考えることが出来る能力である。
例えば、習った公式を使って、該当問題だけでなく、他の問題にも応用して使い答えを出す、みたいな感じ。
学ぶ上で、この「概念化」がとても大事である。
前提などの違いを言い訳にせず、
「自分が関わるサービスならどう言うことか」
「この環境ならどう活用できるか」
と考えながら学んでいければと思う。
1-3:ABC成長曲線
「成長曲線には、必ず停滞期がくる。」
成長をし続ける上で大切なことを、教わった。
人は何かを学ぶとき、初め60%くらいは急激に伸び、その後成長曲線の傾きが緩やかになる。
成長曲線は指数関数的に伸び続けるわけではないのだ。
なので、自分が伸び悩んでいると感じたとき、腐らずに次の成長が近いことにワクワクしようと思った。
2.UXと民主化
1-1 UXという概念
UXは概念である。
要は、「幸せ」とかと同じレイヤーの話。
UXを向上させる手段の1つとして「UXデザイナー」がいる。
そして、UXとは全てのサービスであり、コトである。
webサイトや家電、デバイスなどをUXで連想するかもしれないが、モノではなく、コト(コア)がUXの本質である。
例)iphoneを使う目的
皆さんがiphoneを使う理由はなんだろう
iphoneのビジュアルがかっこいいから?
所持しているだけでステータスになるから?
そういう人もいるかもしれないが、大半はiphoneを通して使用できるアプリやゲームなどのサービスを体験するためだろう。
モノの持ち心地がどれだけ良いか、ではなく、「それを通した体験価値がどれだけあるか」を追求するのがUXの基本的な考えである。
2-2 UX創出のアプローチ
UXには多くの角度からアプローチすることが出来る。
決して、人間工学だけではない。
以下、大きくわけて4つのアプローチがある。
・マーケティング
・経験値
・HCD
・人間工学
経験値は、蓄積されるものなので、すぐに活用することは難しいかもしれないが、UXを考える上でいろんな観点から考えられることを意識して今後取り組んでいければと思う。
2-3 累積的UX
UXには、大きくわけて以下3つのフェーズが存在する。
①予期的UX:このゲーム面白そう。暇だしやるか。
②一時的UX:あれ、こんなにやり込むつもりじゃなかった!面白いこれw
③エピソード的UX:明日こそは絶対クリアしてやるわ
上記①〜③を通して「累積的UX(長期利用品質)」と呼ぶ。
予期的UXからエピソード的UXまでしっかり設計されているサービスは長く利用され、一時的UXだけが強いサービスが飽きられやすい、という。
今後ビジネスやサービスを考える上で、一時的なUXにだけ焦点を当てずに、しっかり通しで考えてみることを大切にしようと思った。
(「気になる→素敵→また会いたい→一緒にいたい」UXって恋愛と近いな。)
2-4 サービスの民主化
今の時代、音楽は簡単に、そしてお金をかけずに手軽に聞けるようになった。
apple musicやspotifyなどの音楽サブスクで月額980円払えば、基本は聴き放題だ。
デバイスだって、スマホがあれば他には何も必要ない。
(強いていうならイヤホン、スピーカーくらいだろう)
だが、ひと昔前はどうだったろう。
携帯とは別にipodやwalkmanなどの音楽デバイスを買い、TSUTAYAで気になるアーティストのCDを借りる。
場合によっては、CDショップでCDを買い、PCに読み込んでMP3データにしてipodなどにインポート。
今と比べて、かなりお金がかかり、手間もかかっている。
これは、サービスがまだ一部の人しか使えず、民主化されていない状態である。
サービスの民主化:多くの人が手にして、使える状態(普及している状態)
「民主化されていないコトは何か」を探して行こうと思った。
3.最後に
講義では、他にも「プロトタイプは粗くても早めに作る」などたくさんのことを教わった。
今回は、記憶が加工される前の新鮮な状態でnoteに書きたかったので、少々雑かもしれないが、今後も学びは早めにまずはアウトプットして、その後復習する形で進められればと思う。
僕は、「年収が高いから」「市場価値が高いから」立派なUXデザイナーになろうとは思っていない。
自分の野望を叶えるためであり、UXデザインの可能性を信じている。
僕は中学時代美術の成績が2で、「あなたに絵は向いていない」とはっきり言われたことを覚えている。
それでも、カンボジアでかき氷を売り歩いたり、マンチェスターで感動のあまり泣きながらサッカーを見たりするなど、「人間は面白くて美しい」と心の底から思わせてくれた原体験の数々が、UXデザインの世界に飛び込ませてくれた。
今後、好きな人たちと素敵で優しい世界を創るために、Xデザイン学校で楽しみながら成長していければと思う。
(「頑張る」という言葉が嫌いなので)
ではでは、初回なので少し想いを熱く語ってしまったが、今日はこの辺で。