「Pythonコードを交えて学ぶ関数解析」という本の販売を行います(予定)
前回のnoteのポストから半年以上経っていることに驚愕していますが、この半年間では仕事の合間に執筆活動をしており、なかなかブログを更新することが出来ませんでした。。その執筆というのがタイトルの「Pythonコードを交えて学ぶ関数解析」です。本書は、2019年の年末から開始した関数解析の私的な勉強のログを本の体裁にまとめた、個人出版本です。ちょうど年始に原稿を書き終えて、現在は数学のプロの方たちと僕の友人のプログラマにレビューをしていただいている段階です。なので、レビューが上がり次第最終的な校正を行い、1月末を目処にまずはBoothに出そうと考えております。その後、Kindle向けにも準備を行っていきます。
本の内容について
これはもう、目次を載せてしまいますが次のような内容を扱います。
そして、表紙が
表紙のデザインは僕の親友である Yuji Tominaga にやってもらいました。めっちゃかっこよくないですか!!また、本書の監修に僕の数学の師である 吉田智哉 さんが入ってくれています。
内容は関数解析という分野でみると非常に初歩的なものになっていて、情報量もそこまで多くないです。(特に、僕の時間的な都合によって、閉作用素などを導入したスペクトル理論を扱うことが出来なかったのが、残念な点です。)本書の方針としては、ポスト数学書のような形で、まずは関数解析における諸々の理論を述べたあとに、その理論に関するPythonコードを付随させるというものになっています。しかしながら、すべての理論に対して1対1でコードが付属するというものではないです。また、Pythonプログラムの存在意義としては、現実問題を解くためのアルゴリズムの実装というよりは、例えば、数学的な関数空間の構造をプログラムを使って実装・再現し、オブジェクトモデルから抽象的な数学の空間の理解を行うなどがあります。
ちょっとした雑談
原稿の執筆はOverleaf上でLatexを用いて行いました。冒頭でも述べましたが、とある研究のために2019年から関数解析の本格的な学習を開始し、その勉強のログを本の体裁としてまとめたものです。とはいえ、僕は数学は好きですが、専門家ではないので、数学科の方のご意見・レビューをいただきながら、慎重に執筆を行って参りました。執筆期間は約7ヶ月です。(このポストの投稿時点では、まだ終わってないですが..)
対象読者としては、ソフトウェエンジニア(あるいはプログラミング経験者)でかつ線形代数や解析学の初歩に関する知識があって、関数解析に多少興味がある、あるいは他の専門書に手を出したものの高度すぎて学習を諦めてしまった方々という非常にニッチな層としています。完成後に、BoothとKindleでの有料販売(500円くらいで考えています)を行いますが、2章までの試し読み(PDFとepub)をnoteで公開しようと考えておりますので、まずはそれを読んでいただき、合いそうと思った方はぜひ購入いただければと思います。なお、販売後に見つかったミスや訂正箇所などは適宜修正し、正誤表の作成や、データの直接の修正といったメンテナンスを行っていきます。また、本書のコードはすべてGithub上で閲覧できるようにします。
【追記】2021年 1月30日に販売を開始しました。販売ページは以下のリンクです。