渡る中国にも鬼はなし(31/67)
第4章 中国第3日目 蘇州->上海->昆明
骨休め
昆明(クンミン/中国読み)
雲南省中部にある昆明は雲南省の省都であり、海抜は1894mである。年間平均気温が14.5℃にとどまっていることから「春の町」と称されている。
漢、イ、べー、ハニ、チワン、タイ、ミォオなど26の民族があり、人口は350万。昆明は中国の名高い歴史文化の都市の1つであり、中国西南における東南アジアへの交通の要塞であり、玄関口でもある。いい気候に恵まれた上、麗しい高原風光、歴史が古い文化とさまざまな民族風情などもあって、観光資源は特に豊富である。
我々は蘇州でご存じのとおり、朝8時半から夜9時半まで8つの公式行事をこなしていましたし、市長からのメッセージや贈り物はすべて先方に渡し終え、逆に先方からの贈り物はすべて受け取っていました。ですので、昆明は言うなれば「お疲れさんでした、まぁくつろいで下さい」というふうに少なくとも私は理解していましたし、その理解は的外れではなかったと思います。
そんなわけで私はすでに公務から解放され、後はまぁのんびりとしようと思っていました。しかし、まぁ私がどんな公務を遂行したかというとはなはだ心許なく、単に車イスを御輿(みこし)のように担いでもらってその場にいただけであったのも間違いないところです。
しかし、残念なことに、この昆明世界園芸博覧会には、(後で詳しくその理由は書きますが)私と母とは参加しませんでした、というか、母と私の個人的な問題が重なって「勝手させてもらいます」ということになりました。
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