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北京入院物語(88)
実はこの西安旅行でも結構悲惨な体験をすることになります。
しかし旅行というものはこういう悲惨な体験こそ楽しいものです。(大嘘です)
事前に分かっていれば行かなかったかもしれませんが、分からなかったこそ行けたともいえます。
それは、事前に相手のことが分かっていれば結婚しなかったかもしれませんが、分からなかったこそ結婚したともいえますと言い換えると
「スーーーーーー」
と納得いただけるかもしれません。
前回はゴールデンウイークという医者も休みのときに行きましたので、あまり目立ちませんでしたが、今度は違います。
旅行は金曜日の夕方に出発し、月曜日の朝に帰ってくるという丸秘旅行です。
いまではどんな言い訳を考え出したのか覚えていませんが、病院を数日抜け出す以上、どこそこに泊まるという箇所は必須の項目です。
きっとその当時一番親密だった叶琳の家に遊びに行くという口実を考えたものと思います。
それはハラハラドキドキ、うれし恥ずかし、秘め事の後ろめたさ・・・あぁ・・・中年の不倫旅行のようなものです。
北京入院物語(89)