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北京ドタバタ旅行(57)
明の十三稜
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明の第3代皇帝永楽帝以降、明王朝最後の皇帝となった第17代崇禎帝まで、13人の皇帝の陵墓がある。13の陵墓のうち、最大規模を誇るのが永楽帝の長陵であり、これを中心にして他の皇帝の陵墓が左右に並んでいる。このうち、現在陵墓内の地下宮殿が公開されているのは第14代万暦帝の定陵のみ。
毎度の事ながら、まず車椅子で行けるか行けないかと言うことを最初に確かめねばなりません。地下に降りていく定陵という墓は止め、比較的簡単に行ける墓と言うことで長稜に向かいました。
サンタナは田舎道を走り始めます。あちこち、道の脇に取れたての果物を並べて、売っています。結構田舎道を走り、やっと明の十三稜の1つ定稜に着きました。広いアスファルトで舗装された駐車場に車を止め、ガイドさんを含め、我々4人は降りました。運転手はお役ごめんとばかりに、車の中で横になり出しました。
しかしいい天気です。到着したのは10時半頃でしたが、すでに30度近くあります。アスファルトの照り返しで、クーラーの利いた車内から、外に出ると、とたんにかーと暑い5月末の太陽が照りつけます。もう真夏と言ってもいいくらいです。
さてガイドは地下に降りていく陵墓を外したと言うことは、私もこの墓が見学できるものと暗黙で思っていました。大きな門の前までの傾斜はなんとか両親で上げてくれ、写真も撮ったのですが、さてそれからです。無理に行くつもりはありませんでしたが、何となくガイドさんに
「押してください」
と言うことが出来ません。
何というのでしょうか、何となく雰囲気的に感じてしまうのです。もちろん当人に聞いてみなければどう思っているのかは分からないわけで、あまり勘ぐることもどうかと思うのですが、なんとなく、ガイドはいやがっていると言うことを感じました。
中がどうなっているのかは分かりませんでしたが、一応行けるところまで行こうとか、やってみましょうと言う雰囲気ではありません。おまけに日本語は通じるのですが、微妙な気持ちが通じません。なにを相手が考えているのか分からなくなりました。それはあまり感情を顔に出さない、このガイドさんの個性とも関係していたのかも知れません。
しかしまぁ今回は両親に楽しんでもらえればいいわけですからと、この場にいると言うことを自分から、ガイドに伝え、お留守番をしていることにしました。