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北京入院物語(90)

 旅行の内容に関しては、個人的なことなので書きません。
西安に朝6時半に着いて不思議だったのは、あたりが真っ暗だったことです。
いくら12月といえども、朝7時になってもまだ真っ暗です。
7時半を回ってやっとあたりが明るくなってきました。

 種明かしをすると簡単なことで、中国には標準時というのがただ1つしかなく、ご想像とおり北京時間を広大な国土にすべて割り当てているのです。
経度が15度西に進むと1時間時間を遅らすと感覚的に「合う」のですが、この強引な国は北京からどこまで西に進んでも北京時間を割り当てたために、朝になっても夜が明けないという珍現象が北京の西側地域で起こっていたのです。

秦の始皇帝の広大なお墓をバックに記念撮影をし、お土産屋で色鮮やかな中国茶器がありました。
値切ろうとしても頑として受け付けてくれません。
仕方なく140元という高い茶器を記念に買い求めました。
後のことになりますが北京の繁華街をブラブラしていると、まったく同じものが店頭に並んでいるのに気がつきました。
よせばいいのに値段を見てしまいました。
・・・10元!
結局大量製品を土産物屋で10倍以上に売っていたのです。



 中国では諸外国との物価の違いもあり、外人向けの商品はどれも似たり寄ったりの事情があります。
大半のお土産品はあってないような値段ですので、交渉になります。
値段の寄り付きは相手の言い値の1/30から始めるのがよろしいという旅行の指南書を読んだことがありますが、さして間違っているとは思いません。
北京入院物語(91)

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