北京入院物語(89)
北京西駅を午後6時半出発、西安駅に午前6時半に到着するという12時間の夜行寝台列車ですが、前回と違い2等寝台を選びました。
2等寝台を選んでよかったと思うことがありました。
最下段の寝台の下がオープンスペースになっていて、私の車椅子を分解すると収納できるのです。
1等は同じ場所に空間がないので、前回は車椅子は連結部分に放置せざるを得ず、もし盗まれでもしたらどうしようとハラハラしたのです。
今から思いだしても不思議なことなのですが、北京西駅の例の階段を降りた記憶がないのです。
北京西駅は路線によって改札が複数あり、そのときは簡単に列車に乗り込んだのかもしれません。
(しかし、以降また降りることになります)
北京から西安までは1200km、目が覚めると西安に着いていることになります。
例によって付き添いの包さんにお姫様だっこをしてもらい、寝台に座ります。
そしてまた例によって乗り合わせた見知らぬ中国人にパソコンに保存していた写真を見せていたのですが、その中国人は「感動した」とは言いませんでしたが、「日本人というのはこんなにざっくばらんなのか」と驚いていました。
北京入院物語(90)