「何があったのか正直に言いなさい」
「はい。2024年7月20日土曜日。
朝6時ごろに目が覚めて、今日が締切の6000字のレポートを書かなきゃなあと思いつつ寝転んでいたら、いつの間にか11時になっていました。
昨日と同じ服に着替えて、日焼け止めを塗って外へ出て、スーパーでたくさん食べ物を買って、帰ってきてから全部食べました。
Daily Dose of Internetという動画チャンネルを観たり、ランジャタイの過去の配信やジャルジャルのネタを観たり、Apple MusicにしかないプレイリストをSpotifyにひたすら移す作業をしたり、アンコウの交尾やコバンザメについて調べたりしていたら、20時を過ぎ、レポートも締め切られました。
桃味のぷっちょはどこへいったんだろう、結局東京へ行くのがいいのだろうか、自分でつくった服やアクセサリーや雑誌を売るのがいいか、ナショナルジオグラフィックのカメラマンになるのがいいか、このあいだまではわたしは国であり宇宙だというような恍惚の気分でいたのに、いまはなにか大事なものをふたたび落としてしまったような心地だ、成人たちによって構成される社会の速度にわたしが入り込むすきまはどうやらなさそうだが、それはわたしに問題があるからに違いない、とにかくレポートに関しての考えはなにひとつ進んでいない。
疲れたので、このあとはすぐ寝ようと思っています。
すごくドラマチックな夢をみたいです。
以上です」
「……レポートをやりなさい。あとは核心にふれなさい」
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