子供の可能性を最大化する要素① 親からの無償の愛 / 親子の信頼関係 / 子供の心理的安全性(9)ヒステリックに怒る・体罰を続けると子供はどうなるか
今回は「ヒステリックに怒る・体罰を続けると子供はどうなるか」について書きます。
子供がヤンチャしすぎると、つい声を荒げてしまう、つい手を上げてしまうことは意外とあるのではないでしょうか。
本当は怒りたくなんかないのに、って人もいれば、
これくらいやらないとなおらない、って人もいるでしょう。
いずれの場合も、習慣化してしまうことは極めて危険です。
【初めに結論】
・改善されない
・自己主張できなくなる
・子供が将来加害者になる
【改善されない】
親がヒステリックにキレたり、暴力を棒力をふるってきた時、子供は一瞬は謝ったり言うことを聞いたりするかもしれません。
しかし、子供の本音は「良くないことだから辞めよう」ではなく「怖いからとりあえず従う」です。また、「このクソ親が!」と間違いなく思っています。
そして、自分のやったことを反省しないので、根本的な改善は起きません。
よって、親が見ていない時、親にバレなさそうな時は再び繰り返す可能性が高いです。
類似した悪事についても、自分を制御するのは難しいでしょう。
また、子供が親の元にいるうちは恐怖で多少はコントロールできたとしても、自立して親元を離れた途端に「爆発」します。
自立したはずの子供の元に出向き、迷惑をかけた相手に頭を下げなくてはなりません。
一生、手のかかる子ですね。
恐怖政治で民を従わせようとした君主達が歴史的にどうなったか。
多くの場合、革命を起こされて死刑にされています。笑
我が子でもコレが起こります。
子が親を殺すニュースってたまに聞きますよね。
そこまで行かないとしても、子は親を一生恨み、最悪な親子関係が出来上がります。
親がボケても介護してくれないでしょう。
悲しい老後ですね。
【自己主張できなくなる】
恐怖で威圧する叱り方をすると、子供側は反論できません。心の中で何か思っていても、怖くて何も言えません。
これが続くと、健全な自己主張ができなくなります。
すると、大人になった時の友人関係や、勤務先での人間関係において「NOと言えない」「自分の要望を伝えられない」人になります。
結果、嫌なことを全て引き受け、危険だったり怪しかったりする団体の誘いにも断れず、友人や恋人に「金貸して」と言われて全財産貸すような事態を引き起こす恐れがあります。
恐ろしいですね。
今すぐ、「ヒステリックにキレる」「暴力を振るう」子育てをやめましょう。
ちなみに、恐怖政治を敷く親は少数派とは思いますが、そもそも日本人全体的に自己主張が苦手です。
学校教育や家庭環境の常識として「自分の意見をビシッと言う」ことを歓迎しておらず、「協調性」「周りに迷惑をかけない」ことを重視しているからでしょう。
「自己主張が強い」と言うことは良い面も悪い面もありますが、少なくとも、「自分にとって大切なこと」に関しては、きちんと自己主張して、希望を叶える力を持っていたいですね。
【子供が将来加害者になる】
これです。負の連鎖です。
ご自分の子育て方針は、自分が育った家庭環境に強く影響を受けるものです。
例え育児本を読み漁っていたとしても、影響をゼロにするのは難しいでしょう。
それくらい深く染み付いているものです。
よって、子供に対してヒステリックにキレたり暴力を振るってきた場合、子供が成長して結婚して親になった時、同じくヒステリックにキレたり暴力を振るう可能性が高くなります。
子孫に受け継がれる「ヒステリックギレ」「暴力」の文化。
最悪ですね。
もしあなたが、親からその様な教育を受けてきたとしたら、本当に辛かったことでしょう。親を恨むのは当然です。
しかし、あなたで終わりにしましょう。勇気を持って。
どのような事情であれ、折角あなたのもとに来てくれた、可愛い子供じゃないですか。
また、あなたの受けた教育が「普通」だったとしても、権力構造が明らかな「親子」関係において、キレたり暴力を振るうのは簡単なことです。
しかしそれは「力を持つものの甘え」です。
子供の信頼を一瞬にして失い、子供の心を壊し、潰します。
今すぐにやめましょう。
最後に。
ヒステリックギレや暴力と共に起きがちなのが「人格否定」です。
つい言っちゃうんでしょう。
子供がヤンチャをしたときに、正すのは行動であり、子供の人間性ではありません。
人格否定は自己肯定感を削ぐだけで、行動を正すことに繋がりません。
冷静さを欠いた「しつけ」は子供を壊します。
今は大丈夫でも、何かのきっかけで自分もそうなるかもしれません。
私も2歳の子を育てる親なので、今一度自分を戒めたいと思います。
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