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子育てのアウトソーシング

20240604

私は「いい母親」になれる自信が全くなかったので、できるだけ子育てはアウトソーシングしてきた。

私ひとりが育てたら、私程度の人間にしか育たないと思っていたし。

娘が年少〜年長の3年間の東京時代は、キャリアを積むチャンスだったので、保育園はもちろんファミサポにも預けまくった。最後の1年は院生だったので、忙しすぎてほとんど記憶がない。

ファミサポさんには本当に良くしていただいた。小学校まで5人の方にお願いしたけど、娘が泣いて嫌がったのは1人だけだった。

今になって娘は、ファミサポさんやママ友に預けられたのは貴重な経験だったと言う。

どの家にもルールや習慣があって、両親の関係性も親子の関係性も違う。そのことを、子ども時代に「体感」できたのは、とてもよかったと。そんな機会、そうそうないと。

親ではない大人から得るものは大きい。いろんな人に関わってもらったから、母親向きではない私でも何とか子育てを終えることができた。

大学生になって家を離れた娘に「課題で忙しいから、しょっちゅう電話かけてこんで」と振られ、しばらくのたうち回ったのち、ショボーンと落ち込んでいた。

母親としてのアイデンティティが崩れ去り、ようやく復活の兆し。静かな日々の中で、そもそも私は1人仕様だったと痛感する。

娘は持ち前のコミュ力でごきげんに暮らしているようなので、母は粛々とATMをしながら、これからどこで何をして生きていきたいかという人生の命題と格闘中。

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