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Photo by
macapy
モヤる訃報
20241024
モヤる話。
新卒で就職し3年働いた会社の同期2人からLINEが来た。
同期の男の子が、亡くなったとのことだった。それで、同期で弔電と献花をするので、LINEグループに招待していい?という内容だった。
亡くなったのは爽やかなイケメンのスポーツマンで、同期の中でも目立つ子だった。営業成績も良かったんじゃないかと思うけど、就職して2年くらいで家業を継ぐからと辞めたのではなかったかな。
彼の飲み会でのパフォーマンスも思い出した。彼がしていたスポーツとか出身大学とかも思い出した。意外と覚えているもんだなと思った。
とはいえ、他人である。
配属先も違ったので、3ヶ月間の研修が終わった22歳の7月から一度も会っていないし、連絡も取っていない。30年以上私の記憶に上らなかった人である。
同期の訃報はショックだった。でも、だからといって今更同期とつながりたいと思わないので、LINEグループも献花もお断りした。
同期が何人いたのかもはや覚えていないけれど、バブル末期だったし50~60人はいたんじゃないだろうか。その中で既に亡くなっている地味な人もいるんじゃないかと思うし、あと10年も経てば、同い年の訃報も珍しくなくなるだろう。
彼がキラキラ系男子でなければ、早々に辞めた私にまで連絡は来なかったのではないかと思う。
彼の訃報で繋がったLINEグループで近況報告などが行われているのだろうなと思うと気分が悪くなった。誰かの死が「消費」される嫌悪感。
善人なのだと思う。
皆、私よりはるかに。
でも、息苦しい。
巻き込まないでくれと思う。
「不参加で」と返信する時の罪悪感は、本来感じる必要のないものではないかと思うのだが。
連絡をくれた友人たちは大好きなんだけれどもね。