路地裏のちょっと勇気のいる店がすごく良かったりする
2022/03/21
小旅行から帰って、妻が突然、服をリサイクルショップに持っていこうと言い出した。断捨離をしたい気分だったらしい。私も便乗しようと何着か服を用意し、リサイクルショップへ持っていった。
金額はどうでもいいから引き取ってくれるだろうと思ったら、値段のつかないものはお持ち帰りの文字、それを見た瞬間二人で、たぶん大荷物になると顔を見合わせた。予定ではそのまま散歩でもしようと思っていたが、そうなるとちょっと荷物を持って帰り、それから再度出るのは面倒になってしまうだろうということで、ほぼ諦めていた。店内が混んでおり小一時間かかるとのことで、食事をしに行った。連休最終日の昼ともなればどこもかしこも混んでいる。半ば諦め気味になっていたときに、路地裏の中のさらに狭いところに妻が入っていき、確実に普段は気づかないであろう雑居ビルのあいだの入り口を見つけた。入口にはカフェの文字。そして、メニューの看板。
ここに入ろうと言い出し、内心ちょっと嫌だなと思ってしまった。絶対やばいところだろ。。。と思いながらも階段を登っていくとめちゃくちゃオシャレな店内と外からはわからない静かな雰囲気。メニューを見るとものすごく美味しそうなカフェ飯の数々。。。
言わずもがな、そこからは不安が消えて好奇心が高まり、普段は頼まないようなおしゃれご飯を頼み、食した。もううまいのなんの。想像以上に美味しく、しかもボリュームもある。そして食後に飲んだコーヒーがまた美味い。深々と心のなかでお店とマスターに謝罪をした。
その後、リサイクルショップから連絡があり、査定に出した服はすべて買取になり、なんだか晴れやかになった。ちょっとしたいいことが続くと嬉しいものだ。しかし、路地裏の入店に勇気のある店は当たることもあるんだなと思った。