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episode10 麗しの三重唱
ねぇ~ねぇ~、何してるの?
これは、ボクたちモフズの毛だね…。
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「そうだよ。」
すごいね〜いっぱいある…。
「毎日のブラッシングで採れたものだよ。」
ずっと取っててくれたんだ…。
「始めはそう言うつもりじゃ〜なかったんだけどね。」
ぼくたちモフズの模様になってるね…。
「そうなんだ。それで捨てられなくなった。」と僕は笑う。
それでこれからどうするの?…。
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「たぶんずっと取って置くだろうね。」
へぇ~すごい量になるね…。
「君たちモフズよりも大きくなるだろうね」
たのしみだね〜…。
「君たちモフズの成長の方が楽しみだよ。」
バロンの喉を鳴らす音が聞こえてくる。
ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~...。
その音に共鳴するようにモフとボウが加わり、互いの喉を鳴らす音が重なり合う。
ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~...ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~...ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~ ゴロ~...
いつしか 麗しの三重唱へと…。
そして バロンはうれしそうに 笑った…。
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