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【余談】午睡キネマがジャーナリングRPGをハックで作ってみると?【PDF配布中】
● 前置き
もう先月になってしまいましたが、米光一成さん主催のゲームつくり道場にてサラッと自分のジャーナリングRPGの作り方について話しました。そういえば実例を挙げてないなーと今になって気づいたので、ちょっとnoteに記録することにしました。
● ハック元
これは、風景写真を撮影することがメインになっているフォトジャーナリングRPG「Frame 352」。外を散歩しているときに、暗号化生物(未確認生物・幻獣など)などの証拠を写真に収めて、コイン占い(またD4ロール)による結果を踏まえて記録を取ろう!
システム的に言うと、最大8記事で1つの暗号化生物を扱うことになり、「噂」もしくは「証拠」どちらかのカテゴリーで4回記録すると、ゲームはエンディングとなる。どちらのカテゴリーで投稿するかは基本的にコイントス(代用として四面体サイコロ(D4)での運用ルールに用意されている)。
● どんなゲームにしたかったか
最初、漠然とイメージしていたのは「飯テロ(SNSに食べたご飯をアップする行為)できる内容の日記を書いて欲しい」ということでした。
ハック元のゲームが、写真を撮って暗号化生物(未確認生物・幻獣など)に調査するので……日本風にするなら、妖怪だな!!
という脳筋反射的にテーマを決定します。
それ以外にも、LAで開催されたことがある「民間伝承、儀式の歴史、妖怪など精神的文化の物語を食を通じて体に取り込んで欲しい」的な目論見の元”暗闇で光るラーメン&カクテルを飲食して物語を味わおう” 的なイベントがあったことも覚えていたので、その印象にも引っ張られたと思います。
● ハックした結果が「スープの水鏡」
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■ どんな物語?
八百万の神々や妖怪は、いつしか人々から隠れさってしました。もう何処にもいないのか? いや、今や麺が入った『汁に満たされたモノノケ=汁もの』として概念だけが残り、それが読み解かれることによって世に解き放たれるようになったのだ。 日本に麺料理(蕎麦・うどん・パスタ・ラーメンetc)が数多く存在するのは、「妖怪」が深く影響を与えている。 あなた(のキャラクター)は、そんな妖怪学のポスドクだ。これは、妖怪の概念が宿った麺料理の証拠写真を集めて妖怪の事を調査するフードフォト・ジャーナルRPGです。
■ ゲームシステムは?
ハック元のゲームと比較して、記録回数を1回減らしました。同じ料理をそう何度も頻繁に食べるかな〜と思ったからです。
また、コイントス(またはD4)ではなく「花札」を判定方法に使用しました。トランプによる代用もオプションで用意しましたが、せっかく妖怪というテーマを取り扱うので、日本独自のモノを使ってみたかった……というのもあります。
ゲームの進行手順などは、ハック元を踏襲しています。戦闘とか、もちろんありません(もちろん?)麺料理として表された妖怪をじっくりと観察して欲しいだけのです。
■ ゲームファイル
CSSで組版できるオープンソース・プロジェクト「Vivliostyle」なる面白そうなプロジェクトを教えてもらったので、その動作確認も兼ねて新たにPDFを作成してみました。まぁ、Googleドキュメント感が拭えませんが(笑
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