あふれゆ/#01 淡い、夏、旅。
こんにちは、こんばんは。はじめまして。
nook__mook管理人、leleです。
きまぐれにお届けするおたより「あふれゆ」をはじめたいと思います。
季節のおたよりのような、その時期に合ったものを定期的にお届けするものをやってみたいと思い始めて数ヶ月。届けるなら印刷してちょっとわくわくするものを…と考えていたのですが、そんなことを考えてしまうとついつい時間がかかってしまい、季節ごとのお届けなんかできる気がしませんでした。
ということで、不定期に、まずは文字や写真だけでも。
どうしてもお伝えしたいこと、知ってもらいたいことがあふれるような時に、このきまぐれだより「あふれゆ」としてお届けしてみようかと思います。
ついつい沸かしすぎてしまった湯船に浸かるとき、ザバーと湯があふれるあの瞬間、全ての筋肉が温められて力が抜けて、身体も心も解放されるようなあの感覚が、生活の中でいちばん好きな時間です。そんな心も身体も包まれる気持ちや、日々を過ごすちょっとした楽しみや工夫が、お届けできればいいなぁと思っています。
ゆくゆくは、連載を企画してみたり、印刷してみたりということもできたらいいなぁと思っています。まずはのんびり、はじめてみます。
では、どうぞお楽しみください。
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淡さと優しさ
ふいに、みるめさんから連絡がきた。
「フィルムで撮った写真、ひょっこり出てきたのでお渡しします」
なんて・・・・!良い写真なんだ!
淡くて、素敵な写真が数枚送られてきた。
みるめさんに写真を教わりに行った時に、みるめさんが撮影した数枚のフィルム写真。フィルムの種類によるものなのか、カメラの違いか。レタッチはされているのだろうか。
フィルム写真は撮ったことがあるけれど、ハーフカメラについては全く無知なわたし。ハーフで撮るというのは、2枚の連続した写真を楽しむというものなのだろうか。
カメラというと、難しく考えてしまう部分があるけれど、写真を撮るというのは、本当に、ただ単純に楽しい行為なのだと、みるめさんにお世話になったこのとき、改めて思った。
大学生の頃、カメラ女子なるものが流行って、でもお金がなかったので手を出せなかった。社会人になって、働いたお金でデジタル一眼を手に入れてしばらく楽しんだ。それを使いこなせないままいたら、古い物好きの弟がフィルムカメラを譲ってくれて、その色味とボケ感に惚れて、旅行に行くたびに連れ回した。
転職をして、あまり余裕がなくなったので、旅行もフィルムカメラもご無沙汰な日々。
久しぶりに触るデジタル一眼、楽しめるだろうか、正直かなり不安だった当日。
ありがたいことに、当日はみるめさんの貴重な機材をいくつかお借りしながらの撮影で、自分ではしばらく手に入れることができないであろう、マクロ100mmレンズとか、色味が気になってたCanonのカメラとかを使わせていただいて、気付いたら楽しすぎて、時間を忘れて写真を撮っていた。
撮る人も、撮られる人も楽しめるのが、「撮影」なんだと知れた日。
自分は、写真に言葉を添えることに対して、とても苦手意識がある。
みるめさんの個展に初めてお伺いできた日、みるめさんの写真はもちろんだけど、そこにそっと添えられる言葉が、素敵だな、と思った。
みるめさんが扱う言葉は、みるめさんが撮る写真のようにやさしい形をしている。
みるめさんが言葉を扱うのが上手なのは、日記を読んでいて知ってはいたけど、こんなにも、写真に素敵に添えられるなんて、すごい。
すきなことを続けてきた人の姿。
その楽しんでいる姿や、出来上がる素敵な作品を見ることができるから、わたしみたいな素人も、「写真がすき」「撮るのは楽しい」と思えるんだろう。
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夏がきらい
夏がきらいすぎる。
元来、筆者はシーズンのイベントなるものが嫌いだ。わざわざ大勢人がいる中に行くよりは、誰も興味のないさびれた温泉街や、時期外れの人が少ない観光地に行くのがすきだ。
先々週くらいから急に暑くなってきて、梅雨はどこいったんだーとみんな騒いでる。梅雨は梅雨で、やっぱり連日空気が重たいと、散歩に出ても全然気分があがらなくて、湿気もうざいし、困るのだけど、夏は夏でやっぱり嫌いだ。虫も多いし。
そんなことを思いながらごろごろしていたら、暑くて怠くて眠くて頭も回らんし起き上がる気も起きない。冷蔵庫に食糧ないから買ってこないといけないのに動けない。そんな状態になってしまった。夏バテってこういうことを言うのかもしれない。
アカンアカン、しぬにしてもこんなしにかたは嫌だ。そういえば例年は、夏を乗り越えるためにはちゃんと食べたり水分摂ったりを意識していたけど、今年はそんなことも思いつかないまますっかり気温が上がっていた。
横になってしまい動けないまま、ケータイで「夏バテ対策」と検索し情報を集めてみる。冷たくて手間なく食べられて最低限栄養摂れる、これ摂取してれば大丈夫っていう魔法の食べ物ないかな・・・・・
普段から既にレンチンパスタやレトルトや惣菜などの手ぬき飯を食っている筆者が、このやる気の起きない時期に、今より楽な飯なんてあるのだろうか。もう完全栄養食みたいなジュースとかしかないのでは?と思いながら調べていたけど、冷静に考えたら誰でも知っているような夏バテの常識を次々把握して、よし、買い物行こう。と思えた。
この怠い文章を読んでくれている夏がきらいな諸君、大嫌いな夏のせいでしにたくなんかないだろう?そんなあなたに、集めた知識を賜ろう。
簡単にできそうな順番にざっくり書いてみる。
1)水をこまめに飲む
2)栄養の摂れそうなジュース
3)トマト、きゅうり、豚肉、梅干し、かまぼこ、豆腐などでお手軽夏バテ防止食。夏野菜は良いらしい!
4)歩く(適度な運動 NOひきこもり!)
5)湯船入る(冷房で体めっちゃ冷えてるヨ)
6)寝る(睡眠大事!)
いや当然すぎだろ!と思った?
その当然なことが、夏対策を全く考えてなかった&暑さで思考が働かない自分にはわからなかったのだ。
解説↓(飛ばしてもいいけど結構大事かも)
・水や飲み物は冷やす
筆者は冷たい飲み物好きじゃないので、夏でもホットコーヒーを飲む派だが、さすがに暑い部屋で常温水飲んでも全然生きた心地しなかったので、冷やした水を飲むことにしたら意識を保てるようになった。体温を下げるってのが大事らしい。冷やしすぎず、熱くしすぎずがベストってことだろう。
・栄養の摂れそうなジュース
筆者が言う、栄養の摂れそうなジュースとは、トマトジュース、果物ジュース、鉄分ヨーグルト、野菜ジュースみたいな、濃いめのやつ。普段から、食欲はないけど食べておきたいみたいな時に代用しているが、決して栄養が摂れるわけではない。ただの気休めである。ちょっと血糖あがるので体力は補填されるが、栄養は食べ物から摂ろう。でも、いくら水飲んでも落ち着かね〜って時にトマトジュース飲んだらめっちゃ落ち着いた。糖分塩分も必要なときはあると思う。
・水以外に良さそうな飲み物
夏らしい清涼感で水分摂りたくなる&脱水しにくいと言う意味で、麦茶、ビネガードリンクやジンジャードリンクとかがあると尚水分補給が捗りそう。梅味の飲み物が飲みたくなったけど、見つからなくて諦めた。来年は梅シロップを漬けてみたいなーなんて思ったり。
アイスコーヒーは利尿があるから避けるべしと書いてあるんだが、飲みたくなっちゃうのは仕方ない。飲み過ぎなければいいと思う。水も飲めば。あとスポドリも、また動けなくなった時のために冷やしてみた。
・とりあえずスーパーに行く
夏バテ防止に役立ちそうな食材をチェックしてからセイユーに行ったら、今必要なものがアレコレ並んでて、いつも目に入ってたのに全然気付いてなかったことに驚いた。ちゃんとシーズンに必要なもの並べてくれているので季節のおすすめは役に立つということがわかった。(当たり前)
・最低限の栄養を手軽に摂る
食べる寝る歩くが大事なので(生きる基本)そのためにまず食べられるようにしておく。
筆者の場合、いかに楽に用意できるかが大事。夏野菜は夏に必要な栄養が入ってるんだってさ!(常識)即食べられそうなものをとりあえず冷蔵庫に入れておく。余裕があれば豚肉焼いてみる。
元気に過ごしたいなら、ビタミンとタンパク質を摂り忘れないようにするのが大事だと思う。食べたいものは体が欲しているものだからできれば食べた方がいい、と思うがこれがなかなか。
・冷えた体を温める
これはよく知られているとは思うけど、夏は冷たい飲み物や冷房で、ほんとうに体が冷えている。一昨日、湯船に浸かろうと思ったら、いつもと変わらない温度のはずなのにすごく熱く感じた。一日中冷房に当たっていた日のこと。暑い時は冷やすのが大事だけど、何週間も体が冷えっぱなしでは体調も崩す。体調を崩すと辛いのは自分。てことで、夏こそ、時々温かいものを飲んだり、毎日じゃなくていいので湯船に浸かる、もしくは運動して筋肉を温めるなど、体を温める時間をつくることが大切だと思う。
そんなこんなで、とりあえずセイユーに行って使えそうなもの買って冷蔵庫いっぱいにしたら安心した。暑いときはとりあえず冷たいものを飲もう。そのための準備をしておこう。
夏がきらいな人、暑さなんかでしぬなよ~!(お前もな)
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必要なだけの荷物をリュックに詰め込んで
旅に行きたい、旅に行きたい、旅に行きたい。
旅に行きそびれてから丸2年。近頃は移動の制限が緩和されつつあり、旅に行く人が少しずつ現れているが、自分はまだまだしばらくは思うような旅に行けない状況である。
少し前までは、(今は仕方ない、他にも楽しいことがあるし)と思っていたけれども、最近はめっきり、(今の生活は好きだけど、旅に行けないことだけがネック!好きなことができない生活でどうするの!)とほとほと困っているところ。
そんな旅に行きたい気分が高まっているここ数ヶ月。4月の末に出たイベントで、ブースにいらした方が、「去年の文学フリマでleleさんのzineを買って…」と話し出してくださって、名前を覚えてもらえただけでも嬉しいなぁと思っていたところ、なんとその方はバックパックブックスの店長さんだった。
本づくりをはじめた頃、いろんな本屋さんを調べたりしていた中で、「バックパック」といういかにも旅!な店名を掲げているバックパックブックスさんは気になる存在だった。
そんなバックパックブックスさんに名前を覚えていただけて、しかもzineを扱ってくださるという話を聞いて、とてもびっくりしたしめちゃめちゃ嬉しかった!
もともと本づくりを始めようと思ったときに、旅行して、その写真や旅日記を本にする、ということを考えていたので、そんな、旅の本屋さんと繋がりができたのもありがたい。
旅に行きたい欲が高まって、仕方なく限られた予算で三浦海岸まで散歩に行った日、帰りにバックパックブックスさんへ初めてお伺いすることにした。
夜20時過ぎ。駅前で唯一明かりを灯しているお店。遅い時間まで開けてくれているので、夜型人間にはありがたいかぎり。
バックパックブックスさんの成り立ちや、なぜ本屋さんを始めるに至ったか、気になることがたくさんあったので質問攻めにしてしまった。人柄が良く話しやすい店長さんは快くいろいろと教えてくださった。
お店が、その場所で明かりを灯し続けること。
通りかかる人に愛され、必要なだけの本を並べた、小さな本屋。
nook__mookから販売したleleの作品を2種、日記zine「2020.09」と「旅に行けなかったPLAYLIST」を取り扱っていただいています。
今後も、バックパックブックスさんに扱ってもらえるような旅の本が作りたいな。
旅や山登り、小さな本屋が好きな方はぜひ、お店に遊びにいってみてください。
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おわりに
あふれゆ/#01 淡い、夏、旅。いかがでしたでしょうか。ちょっと長くて怠かったかもしれませんね。最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。
また次回も、伝えたいことがあふれる時に、お届けできればと思います。
では、暑さや気温変化に負けずに、有意義な夏をお過ごしください。
2022.07
lele
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