照明操作
夜は絶対蛍光灯をつけてはいけない。
日々の心の疲労を如何に取り除けるか。その答えの探求に全力を尽くしていた。その結果、今や自分の部屋の照明を数えると5つほど。約5畳の部屋に5つもの照明がある。
5つもあるとそれぞれの子(照明)達に役割が出てくる。法則としては、夜が更けるにつれて照明の明るさを暗くしていくこと。様々な明るさを持つ子達が時間とともに順繰りで、襷を回していく。
夜は絶対蛍光灯をつけてはいけない。
これは自分の探求がたどり着いたひとつの答え。該当する者は部屋の大体真ん中の天井に位置している、部屋全体を照らすあの蛍光灯のことである。安らぎを求める場で、何の感情も持たないキリっとした白い光に当たろうもんなら、体はピリピリと痛くなり、目はギンギンに冴えてしまう。その場を1番の安らぎの場と決めたのなら、オレンジ色のやさしい光以外の一切を排除する。休日を元気に過ごすため、平日で蓄えられたストレスをできるだけ排除するため、日々のこういったリラクゼーションが大事過ぎる。
おかげで夜寝る前のドキドキが少しながら軽減された気がする。そしてまた、この照明の光が心地よすぎてなかなか目を閉じられないことも増えた気がする。明日を受け入れるよりも、今のこの心地よさに限界まで入り浸りたいと思ってしまう。照明という睡眠導入剤に少々抵抗したのち、耐えられず目を閉じるともう朝が来ている。余計な思考を働かせないためにも、一時的な特効薬として「寝落ち」が私にはいいのだ。
夜は絶対蛍光灯をつけてはいけない。