レストについて
気づきというほどはっきりとわかっていませんが、ルートの途中で回復させるレストについて意識していることを記録します。
レストとは
登っている最中に腕を振る動作をしているクライマーを見た方もいると思いますが、あれがいわゆるレストです。
前腕のパンプを遅らせる、または回復させる効果があります。
見様見真似で腕を振っても、最初は効果を感じない人も多いと思いますが、続けていくとなんとなく回復を感じられるようになり、さらにルートや長ものボルダーで必要性に迫られると、はっきりと体感できるようになってきます。
レストで意識すること
バランスの良い状態に身体を収めることが最初に大事なことです。片手を離せて、シェイクできるだけではダメです。シェイクできても、保持側の腕で頑張って保持している体勢では、回復させられず徐々にパンプするからです。
必要最低限の力で登るのが上手いということ、とはよく言いますが、レストもまさに当てはまります。
足の設置点の真上に腰を持ってくるのが、汎用性の高い休み方ですが、考え方としては腕の負荷を下半身や体幹に負わせるのでも、腕は回復させられます。
次に意識しているのは、腕が張る前にシェイクを入れることです。
パンプのメカニズムの完全解明はされていないそうですが、筋肉が張ることで毛細血管を閉じさせてしまうことで乳酸を排出できなくなるとのことです。
そこから考えるに、腕が完全に張ってしまったら、腕の張りがとれるまで回復しなくなります。さらに踏み込んで言うと、腕が張り切らない強度のムーブで組み立てる必要があります。
3つ目に意識しているのは、最大筋力です。
腕が張り切るとレストで回復しない、を言い換えると同じムーブでも腕が張らなくなれば回復できるのです。
ムーブひとつひとつの余裕を持つためにも、ボルダーで高強度のトレーニングを行い、「強度慣れ」しておくのが有用だと思っています。
まとめ
クライミングの技術としてまとめられることもあるレストですが、1つのムーブとして認識するのは無理があります。レストは持っている技術の総合で成立しますし、場面分けが非常に難しいです。
レストができる場所を増やすことは、技術成長のバロメーターになります。
綺麗な登りと強い登りを使い分けて攻略していきましょう。
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