サクセスフル・エイジング 〜祖母と暮せば〜
こんにちは。はじめまして。
私は27歳、女性、滋賀県在住の大学院生です。
大阪で保健学について学んでいます。
幼い頃から読書が好きで、高校から大学まではSNSで日記を書くことにどハマリしていました。
最近はレポートや論文しか書いておらず、気軽に文章を書きたくなりnoteを始めました。
(ヒントに書いてあった"ずっと発表し続けること"を目標に…。)
特に書きたいと思っていたことが、最近同居を始めた母方の祖母のことです。
御年85歳。30年ほど前に祖父が他界してから、ご近所さんや友人に愛されて、叔母の力を借りつつ愛媛で一人暮らしをしていました。日常生活動動作は一応一人でこなすことができます。
旅行がてらこちらに来て、ついでに白内障の手術を受け、なんやかんやでもう半年以上が経過しましたが、時期を見て愛媛に戻ることになっています。
私はおばあちゃんが大好きです。
タイトルにした
サクセスフル・エイジング
これは学部生の頃に受けた授業で耳にした言葉です。
(在宅医療関係の授業だったでしょうか…忘れました。)
サクセスフル・エイジングとは何なのか。
グーグルで検索すると、1993年と古めの文献ですが、まず小田利勝先生の文献がヒットしました。以下、小田先生の文献の冒頭部の引用です。
サクセスフル・エイジング(successful aging)にピッタリと当てはまる日本語を探そうとすると案外難しいことに気がつく。…(中略)…ここでは、ひとまず、「身も心もつつがなく年をとっていくこと」と表現しておこう。
小田利勝(1993)「サクセスフル・エイジングに関する概念的考察と研究課題」.徳島大学社会科学研究,6,127-139.
他にも「幸福な老い」や「よい人生を送り天寿を全うすること」のような言葉を当てることもあるようです。(ピンとこない)
社会学だけでなく、看護学・保健学(地域医療や老年看護の分野でしょうか)でも用いられるワードです。
私は「上手に年をとること」と表現しています。
意味的には少しずれているような気がしますが、
私と祖母の間では、「上手に年をとること=サクセスフル・エイジング」で通じています。
なにはともあれ、『自分の思うサクセスフル・エイジングとは。事例を挙げて書きなさい。』のような課題レポートが出た時に、まさに祖母のことを例に挙げて書きました。
何年も前の些細なレポートで、何を書いたかなどすっかり忘れてしまったのですが、(ファイルを探して読む気にもならない)この記憶を強化している余談があるので、少し紹介させてください。
このレポート提出後、祖母の家に遊びに行った時、学生生活について聞かれたため、このレポートのことを話しました。
その時、祖母がどうしても”サクセスフル・エイジング”という単語を覚えられず、私がそれを面白がり、何度も何度も「おばあちゃん、上手に年をとることを英語でなんていうん?」と尋ねまくった時期があります。
それは暫く続き、ついに祖母は”さくせすふるえいじんぐ”と書いた紙を電話元に置いて、いつ私から電話がかかってきてもすぐに答えれるように対抗してきたのです。
時間が経つにつれ飽きてしまい、私から尋ねることはなくなりましたが、祖母は今でもこのやり取りを覚えており、「電話口に紙を置いといたんよ~」と今でも嬉しそうに話します。
最近の物事をなかなか覚えられなくなった祖母が、珍しく記憶しているエピソードなのです。それだけ私がしつこかったということでしょう。笑
前置きが長くなってしまいましたが、
事例に挙げてまで、これぞサクセスフル・エイジングだと感じていた祖母ですが、いざ同居をすると、祖母自身の葛藤や祖母と私、祖母と母の間に生じる葛藤があり、かなり感情的に大きな変化がありました。
結論はありません。
どこかにこの感情を吐き出したい。
そんな思いをこれから綴っていければと思います。
宜しくお願いします。
ばいちょろぴーぽー
のぞみーる