ソマティック·エナジェティクス(後段①)
前段に引続き、実際の体験を後段にて綴っていきます。
早く書きたいと思いつつ、はや1ヶ月!さて、なぜ書かなかったんだろうか。「書きたいのに書かない」という自分を確認しつつスタートです。
申込から当日まで、1か月。
慣れた大阪の地でのセッションのため移動の緊張感はなく(東京まで行くとなると、うまく電車乗り継げるか?とか色々心配になってしまう)ワクワクしながら当日を待っていました。楽しみでウキウキでしたね。
何が行われるかわかってないのにウキウキというのもおかしな話なんですけど、とにかく楽しみだった。
日常利用している地下鉄のラインを利用して現地へ向かう。
ビルの入り口を見つけエレベーターボタンを押すと同時にお二人こちらに向かって歩いてこられる方が目に入る。
「今日も暑いですね。ご一緒の階のようですよね」とお声かけしている間に扉が開き、目の前の部屋のドアが少し開いているのが見える。
マンションの一室。受付はどこだろう。すごいベッドの数だなぁ。
なんかすごい発声練習のような声が聞こえる(あとで通訳の百合子さんであることに気づく)。なんか不思議な空間にきてしまった(笑)と脳内会話。
受付を済ませ「お好きなベッドをお選びください」とお声かけいただく。
もう入口に入ったときに私のベッドはあれだ、という意識もあって、そこへ向かって歩く。めちゃくちゃ好みの女性がいる。ソマティックエナジェティクスのTシャツを着てるからスタッフさんかしら。「今日はよろしくお願いします」と話しかけてみる。「普段、お忙しいですか?」と言われる。ちょっとびっくりしながら「めちゃくちゃ忙しい毎日を送っています(苦笑)」と返す。「ゆっくり過ごされてください」といった趣旨の言葉をかけてもらった。(のちにこの方がマホさんというお名前のプラクティショナーさんであることを知る。)
ソファーが置いてあるすぐそばのベッドが私の今日のポジション。
窓が近くていい。エアコンが近いけど気にならない。
大きな音でBGMが流れている。Drマイケルが奥のソファーでくつろいでいる姿が見える。ぽうっと明るい温かい気配がする。めちゃくちゃ話しかけたいけどソワソワしてしまってできなかった。
お着換え、水分補給、お手洗い、ストレッチを済ませて万全。
ガイダンスが始まった。その日の流れなどの説明。途中「ボキボキと矯正をされることが苦手な方はいらっしゃいますか?」との声かけがある。
「ボキボキ?そうか、これはカイロの施術ってことなんだなぁ。へぇー。」なんぞとぼんやりと受け止めながら聞いていた。
施術が開始されるというアナウンスでベッドにうつぶせになる。
こんなたくさんのベッド(確か19台だったと記憶している)でどんな風に施術していくんだろう?もう謎だらけだし、興味がわいてしょうがない。ひとしきりキョロキョロしたあと、深い呼吸とともに自分に集中する。
大きなBGM。普段は大きな音が苦手で、大きい音で音楽が鳴っていると集中が途切れてしまうのだけれどあまり気にならないことに少し驚いていた。
遠くからDrマイケルの声と通訳の百合子さんの声が聞こえてる。足の長さをチェックされている。右が短いとか、だいぶ短くなってるだとか。あ、私はOKなのね。ほうほう。とか思っている間に全員のところを回られて、軽いタッチで施術が進んでいく。たまに細い女性の手が感じられる。押されるでもなく揉まれるでもなく指先が触れるような軽いタッチ。
そんな時間を過ごしている中で回りの状況は五感で感じながらも、意識が自分に向かっているのがわかる。すごく不思議な体感だった。横になって体はゆったりと休んでいるけど意識が覚醒している。一切眠くならないのが不思議でしょうがない。なんだろうな、これ。と考えている間にすっと両親からの深い愛情を思い出すというか感じ取っていた。小さいころの記憶というか体感というか両親の思いを俯瞰でみているような感じだ。
子どもの頃、自慢だった両親。おしどり夫婦と呼ばれていた二人が14歳の時に突然離婚して歯車がちょっと狂った気もしているが、なんだか必要なことだったんだろうとも思う。父は私が29歳の時に亡くなっており、母とは今は絶縁状態だ。母は賢い人だ。でも14歳で別れたときのままの私を求めていて大人の私を受け入れ切れていなかった。私は自分の健全な精神を守るためにも接触を断っている。
そんな今はそばにいない二人の愛情を感じているという体感がすごい。愛されて生まれて愛されて育てられていることに感謝の気持ちが湧き上がっては治まり、湧き上がっては治まりを繰り返していた。絶え間ない愛情と自分から湧き上がる感謝の念を感じながら私の名前の由来も意識下にあがってきていた。
今年の初めの頃に母から私の命名書が送られてきた。父が墨をすり書いた半紙。希という文字の横に歌が添えられていた。
「厳寒に一輪咲きたる白蓮華 吾の胸の内は法蓮華」
その時、一気に父の思いを受け取った気がしていた。その歌と文字を思い出しながら「私の名前に望じゃなくて希を使ったのは願いとか光をイメージしたんだな」ということも頭の中でめぐっていた。
と、深い呼吸となんともいえない心地良さを感じながら、たまに触れられる体の感覚とDrマイケルと百合子さんの声を聴きながら思考がめぐるままに任せた時間を過ごして休憩時間へと入った。
長くなりそうなので、後段の後段に続きます。いったんこちらも休憩。
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