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ミディアムシップ体質のわたし。(その1)

物心つく前から自然とそういう体質だった。きっと生まれ持ってかもしれない。
我が家は奄美ルーツで、父は奄美の加計呂麻島というところで育った。
ばーちゃんは大島紬を紡いで、なんていうんだろう昔でいうのかな、ユタ?ユタなんだろうか、よくわからないけれどそんな感じだったらしい。じーちゃんは、父が中学生の時に亡くなっているので、当然私も知らない(あったことはあるんだけど(笑))私はばーちゃんにそっくりと昔からよく言われていた。(体型も(笑))
そのばーちゃんは、どろぼうさん事件の時に、警察呼ぶけんね!って言っただけで警察呼ばなかったあのばーちゃんだ(笑)

小さな頃から、当たり前のように家の中で普通にそういう会話があってて、それが私にとって当たり前だったから、当然周りもそうなんだと思っていた。
その価値観が覆されたのは、小学校1年生という団体生活に入った頃から。
私の中では、肉体を持たない人も、持つ人も両方いるのが当たり前だと思っていて、そして両方がいて成り立っているとも思っていて。だから当たり前だった。

小学校1年生のある日。私はふと何も考えず口走った、「今日ね●●君また戻ってくるんだよね。」って、その●●くんは、ちょうど1ヶ月くらい前に転校して行った男の子だった。そういうふうに口走る時って私じゃなくて、ぽっと勝手に口がしゃべってる感じ。そんな話をしたら、みんなが一斉に何故か私に注目して「この前転校したのにそんなことあるわけないじゃ〜ん!」わははは〜的な、ザワザワ感の中、私の前日みた夢では、窓から見える廊下を大きめの黒猫と一緒に(黒猫は先頭切って歩いていた)先生と●●くんは歩いてきていた夢だった。
そのザワザワとわはは感が急に、違うざわざわに変わった、誰かが「あ!ほんまじゃ!!先生と廊下歩いてきた!こっちきた!」と、そしたら誰かが私に「このことしっていたん?」って言ってたので、「知らない。昨日夢でみた」って言ったら、「うそだ〜!こわい〜!」って、さらにざわざわしているところに、先生と●●くん(この子は、顔に不思議な傷があったり、腕にも少し傷があった)が教壇の前にたった。先生は少し神妙そうな顔をして、「はい!みんなも知ってるとは思うけど、家庭の事情で、ここに●●くんはまた戻ってきました。仲良くするように」そんな感じの挨拶程度で終わった。
私はその時の彼のエネルギーが異様に感じた。なんていうか、ちょっと肉体のない人に近いエネルギーだった。不自然な傷もたくさんあったし、寡黙だった。
話しかけたら、まぁ話するかなって感じの子。でも常に下向いていた。
覇気がない。そういう言葉が今ならぴったりくる感じ。

彼はそうこうしているうちに1ヶ月もたたないうちに、また来なくなったので、教室ではまた転校したのか?って話になっていたのだけど、私はどこからかの声で、彼はこの世にいないことを悟った。
先生たちは、なんてこどもたちに説明しようか、そんなエネルギーを悶々とだしながら、「●●くんは、お家が火事になって・・・・」そこからの声は聞こえなかった。(私の耳には)、お母さんと二人まぁ、自らこの世を去られたということですね。あの体や顔の傷は、きっと虐待の痕だね。そう子どもながらに思った。今思い出しても心苦しい。私は小学一年生だったけど、感覚が今と変わらず(ずっと変わらない。。。)もう一人の誰かがそれを見ている気がしていた。(それが今のあたし)今だに思う、あの子はもともと存在していたのかな、それこそ夢の中の出来事だったのかもしれないというくらい、なんだかぼんやりの記憶の中だ。私の中ではその夢はまだ鮮明に覚えている。あの大きな黒猫の誘導するような感じも。黒猫は悪者ではない。ちゃんと道をしっかりと見据えながら、廊下を誘導したのだ。魔が入らないように守ってたんだね。

私の1番自分が、他と違うと認識したカルチャーショック的な出来事はまずそこから始まった。

いつかの蓮

まだまだ続きます。