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月の頬を撫でるような 風を人は愛情と呼ぶのでしょう | 写真と短歌

毎日ひとつ、短歌をつくっています。
今週の短歌をまとめてみました。


指切りの分だけ重ねるうそと愛 何とも奇妙なマーブル模様


あたらしい暮らしが肌に馴染む頃 どこからか響く欠けた和音


歳をかさね見える景色が 変わっても立ち止まる価値を疑わぬ強さを


なにもないひと時の尊さに気づく 大人になるってそういうこと


瞳の奥いっぱいに降る星の砂は かつて繋いだ手のひらの光


月の頬を撫でるような 風を人は愛情と呼ぶのでしょう


おやすみの前に横たわる時を 束ねて作る蜜色の花束


過去作


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古性のち | Noci Kosho
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