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2022年、まずは1つの教科の専門家たれ
みなさん、明けましておめでとうございます。
今日から仕事初めですね。
とはいえ、多くの小学校では
まだ冬休み期間だと思いますので、
私達教員は有り難いことに
まだお休みをいただける状態だと思います。
さて、新年といえば1年の抱負ですね。
というわけで、私の個人的な抱負と共に、
「抱負」を決める意味について
簡単にお話したいと思います。
のんたSENSEIの今年の抱負は?
私の今年の抱負は、
教育分野以外の知見を深めること、です。
以前の記事でも書きましたが、
小学校の先生は
「自分自身の経験がそのまま商売道具となる」
稀有な職業です。
私達が今まで歩んできた人生が
そのまま子どもへの指導という形で表出されます。
そうなると、
経験値が高い教員と、経験値が低い教員では
自ずと、子どもへの指導の範囲が違ってきます。
教科書や参考書ばかりとにらめっこしてきた先生は
問題を解く方法は知っていても、
喧嘩の仲直りの仕方はわからないものです。
若い先生から話を聞くと、
「どうやって叱ったらいいかわからない」
という方もいるくらいです。
そんなわけで、
私自身の人生に対する感度を上げて、
色々なことを五感を通して感じ、
感情を動かされて
知見としていきたいと思っています。
なので、冬休みも
「行ったことがないところ」へ行くようにしています。
また、
「食べたことのないもの」を食べ、
「したことないこと」を率先して行いました。
というわけで、
・釣り堀での釣り体験
・PCの分解、清掃体験
・家族ぐるみのレジャー体験
・初めて見る漫画やアニメ体験
・読書体験
など、冬休みを有意義に過ごしました。
ちなみに明日も家族で少し遠出をします。
さらに、体験だけではなく、知見ということで
「勉強」したいと考えています。
昨年はビジネス書や自己啓発書をよく読みました。
また、ビジネス系YouTuberの方の動画を通勤中に聞き、
いろいろな一般的なビジネスのスキルを向上させる努力をしました。
マーケティングやコピーライティング、行動経済学の勉強もしました。
直接的には子どもの教育とは関わりがないように思えますが、
普段過ごしている中でふと、あ、これあのとき学んだこととつながるなぁ…と感じる場面が多くありました。
今年度は、更に知見を高めることで、
子どもに示す世界を広げることができると考えています。
若手におすすめする抱負
もう完全に日本語としておかしいし、
「何いってんだあんた!」という声が聞こえてきますね。
ええ、おかしいこと言っているのは分かりますが、
まぁ要するに
若いあなたへおすすめの、
小学校の教員としてのキャリアを形成するなら
おすすめの目標をお伝えします。
もうタイトルで出ていますが
「1つの教科の専門家」になりましょう。
あなたが大学時代に主に専攻した教科があるはずです。
もしないなら(教育学や教育心理学などの専攻なら)
あなたの極めたい教科を一つ選びましょう。
そして、その教科における専門性を磨くのです。
なぜおすすめするのかというと、
理由は3つあります。
①授業に対する実力がつくから
これは当たり前ですが、教科の研鑽を通して
自分の授業に対するスキルが高まります。
私自身は「社会科」をずっと研究し続けてきました。
他の教科に対して、社会科に対する感度が高くなりました。
また、社会科の研究を続けることで手に入れたスキルは、
他の教科でも活かすことができます。
つまり、実力がつく、ということです。
小学校全科は、その名の通りすべての教科を
教えることを前提とした免許ですが、
すべてをマスターする、というのは無理です。
少なくとも、最初の3年間は、
特に1つの教科に絞って集中して研鑽すべきです。
当然、授業の準備としての教材研究はしますが、
特に1つの教科にフォーカスして勉強しましょう。
②研究会での人間関係ができるから
大抵の都道府県には、先生方が集まる研究会があるはずです。
1ヶ月に1回程度の周期で、
自分が選んだ部会に出席し
研究授業を見たり、指導案の検討をしたりするはずです。
そこで、進んで活動しましょう。
もし気持ちにゆとりがあるのなら、
研究授業の授業者を買って出るのも手です。
相当しんどいですが、相当勉強になります。
そして、例えば体育なら体育の授業を公開したり、
事前研究などで進んで発言したりすると、
その道のプロ?から「こいつはがんばっているな」と
認知してもらえるようになります。
もしあなたがその教科に生涯を捧げるのなら、
その地域で「体育といえばこの人」という人に
認められるのは、とてもメリットのあることです。
教員の社会は、
もう今どき化石のような
人間関係でできています。
典型的な縦社会で、
こればかりはしょうもないですね。
そういう組織や人間関係の柵が嫌なら
そういう権威構造に進んで入っていかないという手もあります。
ただ、もしその道で成り上がりたいなら
どっぷり浸かる覚悟さえあれば
若いながらに注目される存在となれることでしょう。
…ん? のんたSENSEI?
私は、もちろん…
そういうヒエラルキー…苦手です!!ドドン!
というわけで、私はそういう集団とは距離をおいていますが、
当然、社会科の世界にいながら認知されない存在ですね!
そういう生き方も、有りです、アリ。
③決めないと何も成長しないから
最後は、「決めないと何も成長しない」という
ちょっと厳しめなことを言うことになってしまいました。
とはいえ、
実はこれが一番大きい。
私達は
なにか目標がないと
頑張れない生き物です。
いや、一般化してごめんなさい。
少なくとも、私はです。
子どもたちを見ていてもそうですが、
「目標」があると意欲が高まるし、
「無目的な暗記」だともうやる気がしないですね。
みなさんもそうではありませんか?
夏休みというイベントがあるから、夏の暑い時期の授業を頑張れる。
ボーナスという餌があるから、冬のつらい時期を乗り越えることができる。
何でもいいですが、そういうのってありますよね。
だから、私はなんでもいいから
自分のスキルが高まるための「目標」をもってほしい。
そうしないと、
私達の仕事は忙しさで忙殺されていきます。
毎日忙しく目の前の仕事だけをこなし、
それでも頑張った気になれてしまうのは
私達の仕事の悪いところです。
研鑽なくして成長なし、です。
テストの丸付けを頑張ったって、
子どものプリントにコメントを入れまくったって、
私達自身の成長はありません。
私達が成長するのは、
教科指導、生徒指導、学級経営、児童心理など、
自分たちの専門性が高まる研鑽をすること。
先生たちは忙しさにかまけて
体系的にスキルを高めることを怠ってしまいます。
というより、不可能って思い込んでいます。
実際、仕事が8時に始まり、終わるのが8時だとすると、
それだけで12時間労働していることになります。
そこから勉強なんてね…そうなんです、やりたくないしできないですよね。
私も結局、テレビも見ず、ゲームもやらず、
このnoteを書いているわけですし
時間なんてない。
だからこそ、皆やらないから
他の先生と一線を画す存在となれます。
いやぁ、私は別にそんな気張らなくていいや。
普通に仕事して、仕事終わったら自分の好きなことして
人生を楽しむんだ!
そんな価値観も有りです、アリ!
でも、もしあなたが
「まじで教員界でテッペン目指す!」というなら
誰も勉強していないときに、勉強しましょ。
冬休み、やりましょ。
本、読みましょ。
研修会に出てもいいです。
教材研究を鬼やってもいいです。
何が言いたいかと言うと、
なにか一つ、目標決めて頑張ろうぜ、ってこと。
最後に
抱負なんて、好きに決めればいいんです。
私も好きに決めました。
あなたもぜひ決めてほしい。
そう、決めましょ!
自分の人生の責任を取るのは、自分自身だけです。
さぁ、今日からでも遅くはありません。
2022年を、新しく迎えましょう。いい1年にしましょう。
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