【教育に使える心理学】強力な「締め切り」を有効に使おう
夏休み、毎日3食作る奥さんが言いました
「あと5分で買い物出かけるから、それまでに今日の晩ごはんのおかずを考えておいてね! 提案がない場合はお茶漬けになります」
夏休み、外は暑いしコロナの感染拡大のため「不要不急の外出をしない」ことをしっかり守っています。
当然、外食も控え、奥さんは毎日家族分の食事を作るわけで。
娘は小学校。私も給食があるので、奥さんは普段残り物で昼食を乗り切っていました。それが毎日3食をしっかり作ってくれるので、とても感謝しているのですが…。
「献立…思いつかない。」
そらそうです。毎日作ればそりゃあネタ切れになります。
それでもYoutube観ながら苦しみながら作ってくれています(本当に感謝!)
余談ですが、料理研究家のリュウジさんが好きなようで、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
この方です。
本題に戻りますと、私はいきなりあと5分でメニューの提案をしなければならなくなりました。
時間がありません…うぬぬ。
しかも、提案しなかったらなんと「お茶漬け」!! いや、嫌いじゃないけどさぁ…これはなんとかしなければ!
「昨日はハンバーグだったなぁ。その前は魚料理だった。だから今回は…麺類かなぁ。でも昼はそうめんだったし。うむー…。」
いつも食事の前に、
「のんた、食事のリクエストあるー?」と聞かれて、「うーん、あるものでいいよ。」と答えてしまいます。そして、結局奥さんが「うむー…。」と悩んでいるのを私は知っています。
だから、今回「5分で考える。さもなくばお茶漬け」と言われて、モチベーションと言うか、やらなきゃならなくなったので必死に考えました。
結果として、カレーライスを提案することになったのでした。お茶漬け回避! ふぅーっ!
「締め切り」があると行動が強化される
締め切りってすごいですよね。自分のモチベーションに関わらず、強制的に人を動かす力があります。
締め切りを決めないで「なにか食べたいものある?」と聞くのと
締め切りを決めて「5分以内に考えないと…」と聞くのでは、全然人をモチベートする力が違います。
行動経済学でも、「締め切り」が使われていまして、例えば「8月11日まで販売します! その後は購入できません」とか言われると、何故は人はその商品を買わないと損するんじゃないか!と思って行動します。
「締め切り」はそれほど強力です。
他にも、
・アンケートの集計はなるべく早く行っておいてください。
・アンケートの集計は今週の金曜日までに行ってください。
この2つの文章がもつパワーの違いは一目瞭然ですよね。
というわけで、締め切りという概念が人を強制的に動かす力に溢れているということを言いたかったわけです。カレーも美味しいですし。
教師の指示に締め切りを設けよう
そこでここからは提案になります。
私達教師の指示にも、ぜひ「締め切り」の持つパワーを利用しましょう、という提案です。
・提出物に締め切りを設ける
・作品の完成に締め切りを設ける
・感想文の完成に締め切りを設ける…などなど
このように、なにか子どもに指示を出したときには締め切りを設けましょう。それだけで捗ったり提出率が上がったりします。
他にも、なにか練習をする場合でも、
「今から音読練習をします。3分間やりましょう。どうぞ」
「計算ドリルの13番を取り組みます。5分以内に終わらせましょう。終わらなかったものは宿題となります。どうぞ」
などと、時間制限を設けましょう。
モチベーションを上げるのは無理です。やらなければならない理由を与えましょう。
現場からは以上です。
10年以上の経験を元にお伝えする方法論です。もっと知りたい方、是非フォローお願いします!
このnoteでは、10年以上教職を務めた筆者が見つけ出した経験に基づく方法論をお伝えしています。この世の中に「月曜辛い」先生が少しでも少なくなるように、特に若い先生がこの仕事が嫌にならないようにするために、精一杯記事を書いています! よかったらnoteのフォロー&ツイッターフォローをお願いします! フォローすると最新記事がトップ画面に表示されるようになり、便利ですよ。