マイストーリー ひとつの決断
前回のマイストーリーは私にとってかなりチャレンジとなりました。正直な話、書いた後にやっと外に出せた安堵と同時に全てを思い出した事により、一気に感情を持っていかれ苦しかったです。でも、後悔はない!
少しずつ前を向こうと前に進もうと動き出したんですが、私が一つ決断した事があります。
パキシルの断薬
パキシルとは鬱病になりどん底にいた私を助けてくれた薬。
きっかけは、主治医が変わり新しい先生になった時に言われた言葉。
パキシルは強い薬です、10年以上も飲み続けているなんて信じ難い。薬は飲まないに越した事はないし、今のnontanさんはパキシルが作用しているからではなく、ちゃんと自分の力で今の状態を保てていると思いますよ。止める方向で行きましょう。
最初は前の先生との治療方針が違い過ぎた為にすごく戸惑いましたが、じっくり考えてチャレンジしてみようと決めました。
がしかし!向精神薬を断薬するというのは並大抵の事ではないんです(O_O)
まず大前提として、いきなり止めるのは厳禁!
体に対して脳に対して、薬がない!減らされてる!というのを気付かれないようにじわじわ攻める(量を減らしていく)笑
でも!!
待ってました!離脱症状!!!ババンッ!!笑
私が体験した離脱症状
・激しく気分が落ちる
・頭の中でシャンシャン音がする
・顔だけが火照る
・激しい頭痛、動悸
・手や足に電気が走るような感覚
・手足が冷え切り力が入らない
覚えているところではこんな感じです。この症状が出てしまったら一旦断薬中止。再度通常の量の薬を服用して元に戻す。
そして離脱症状がなくなったら、再チャレンジ。
私の断薬方法の流れ
1.まずはミリ数を下げる。
私は20ミリだったので、10ミリのものも処方してもらい、20ミリ2日→10ミリ1日→20ミリといった感じに1週間の中で数日だけ10ミリの日を作る。
それを続け20ミリの日を減らしていき10ミリだけにする。
2.10ミリを2週間
体が10ミリに慣れるように毎日10ミリを飲む。これを2週間程。これで20ミリの薬からはひとまず脱却です。
3.飲む日飲まない日
今度は薬を飲む日と飲まない日を作る。まずは1週間のうち1日だけ飲まない日を作る。それに体を慣らす為に1ヶ月続ける。次は飲まない日を2日に3日にと少しずつ飲まない日を増やしていく。
こうやって地道に続けました。気が遠くなる話ですが、こうしないと必ず失敗します!
この方法でも途中で離脱症状が出てしまって失敗というのを何回も繰り返しました。
その度に先生には焦らずに一旦薬を戻して、またチャレンジしよう!と励ましてもらいました(;_;)
そうしてついについに!!!!パキシル卒業✌︎('ω')✌︎
もう飲まなくても体が反応しないと分かった時、病院でパキシルの処方箋を貰わない!って自分で先生に告げた時の喜びは半端なかったです( ´∀`)
そしてお世話になっていた薬剤師さんに断薬成功したと伝えた時には、
「おめでとうございます。私も長年いろんな土地で働いて来たんですけど、パキシルの断薬に成功したのはnontanさんが初です、本当に頑張りましたね!」
とお褒めの言葉を頂き本当に泣きそうでした。
そしてパキシルを止めて大きな変化がありました。
体重20キロ減!!・:*+.\(( °ω° ))/.:+
これはこれは...薬を止めた後なんだかじわじわと体重が落ち始め、ついには20キロ落ちたんです!!
とは言ってもまだまだダイエット生活は続きます笑
久しぶりに会う人にはすごく痩せたと言われ、びっくりされました笑
本当に断薬チャレンジして良かった(ToT)
ただいい事ばっかりではないです笑
この記事を読んで、断薬チャレンジしたい!と思う方もいるかもしれません。なのでメリットだけではなくデメリットもきちんと残さなければ。
私が感じたあくまで個人的なデメリットです。
感情の波が細かくさらに大きくなった。上がったり下がったりまさにジェットコースター笑
パキシルを飲む事で気分の落ち込みを抑制していたのに、パキシルを飲まなくなったので感情の波のコントロールが効かなくなり、1日の中での感情のアップダウンが起こりました。昨日は気分がフラットだったのに今日は落ちまくり。。
これは正直辛かったです。何度かパキシルに戻ろうかと思う程に笑
そこで先生に言われた事
今度は薬ではなく、自分で自分の感情をコントロールする訓練をして行きましょう。自分で自分のご機嫌を取る練習。
今まで薬が私の感情コントロールを全てやってくれていたんだ。今度は自分で自分をコントロールしなきゃいけないんだ。
でも、いきなりは無理なので気分を落ち着かせる漢方や本当に軽い安定剤を処方してもらって、お守りのように持ち、ダメな時には少しだけ薬に助けてもらいながらの訓練スタート。
この訓練に関しては私の人生の課題かもしれません。まだまだ出来ません!笑
自分の性格や思考回路を変えなきゃいけないので。本当に難しい!
基本的には前向きに、たまーに後ろ向きになりながらやっていくしかありません。
いつもいつも励まし、諦めずに声を掛け続けて私のパキシル断薬を成功に導いてくれた先生は、今年定年退職されお別れでした(ToT)
先生と出会ってなければ、今の私はない!
先生には本当に感謝してもしきれない!
私の命の恩人です!
最後の診察が終わり診察室を出る時に先生がかけてくれた言葉は...
「nontanさん、負けないで!」
私は絶対に負けずに生きる!そう心の中で強く誓いましたᕦ(ò_óˇ)ᕤ
鬱病になる人は真面目な人と言われますが、本当にそうだと思います。私も超真面目!笑
ゆるゆる〜とした先生からかけられる言葉にいつも開いた口が塞がらない状態でした笑
でもそれが良かったんです。自分では気付けない事に気付かされるから。
今回のマイストーリーも長くなってしまいましたが、最後はそんなゆるゆる先生から掛けてもらった言葉を一挙公開して終わりたいと思います!
〜ゆるゆる精神科医の名言集〜
・気分が落ちる?落ちるとダメなの?
・眠れない?寝なくても死なないよ!
・休みたいなら休めばいい
・仕事行かなきゃいけないって誰が決めたの?
・頑張る必要ある?
・自分を甘やかして誰かの迷惑になる?
・いいじゃんそれで
この他にもいーっぱいあるんですが、いつもこの言葉を忘れないように、辛い時にはすぐに思い出せるようにnoteに残したいと思います。
先生ありがとうございました!
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