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モーツァルトの命日に。
12月5日はモーツァルトの命日だ。
ピアノを始めて、そこからクラシックの世界に目を向けるようになった。子供の頃はクラシック音楽なんて音楽の授業ぐらいでしか聴く機会がなかった。一番聞いていたのは自分が弾いていたものぐらい。今はYouTubeがあり、かなり前の演奏会のものもアップされていたりするので、好きな時に聴きたい曲が聴くことができる。
聴けば聴くほど興味は深まってくるものだ。そして書籍やこのnoteでも作曲家たちの考察や史実など目にすることが多くなった。こちらも知れば知るほど『音楽史で名前を聞く音楽家』ではなくその時代を生きた人としての音楽家が浮かび上がってくる。
仲道郁代さんのピアノを聴いてみたくて探したコンサートに『哀しみのモーツァルト』と冠されたものがあった。最近レッスンでモーツァルトのピアノソナタをやっていることもあり、どんな風にモーツァルトを弾くのだろうと楽しみにしていた。
以下出演者とプログラム。
出演
ピアノ:仲道郁代、岩井美貴
指揮:初谷敬史
崔 文洙弦楽四重奏団:
崔 文洙(ヴァイオリン)、ビルマン聡平(ヴァイオリン)、安達真理(ヴィオラ)、富岡廉太郎(チェロ)
エレクトーン:清水のりこ
合唱:稲村麻衣子(ソプラノ)、野間愛(アルト) 、金沢青児(テノール)、押見春喜(バス)
解説
三枝成彰 小澤純一
曲目
W.A.モーツァルト:トルコ行進曲
W.A.モーツァルト(編曲:千住明)
W.A.モーツァルト(編曲:三枝成彰)
W.A.モーツァルト(編曲:黒田賢一)
W.A.モーツァルト(編曲:A.ヴォロドス)
W.A.モーツァルト(編曲:ファジル・サイ)
【ピアノ】岩井美貴
W.A.モーツァルト:ピアノソナタ第8番 イ短調K.310 第1楽章
【ピアノ】仲道郁代
W.A.モーツァルト:3つのピアノ三重奏曲楽章 ニ短調K.442
【ピアノ】仲道郁代
【ヴァイオリン】崔 文洙
【チェロ】富岡廉太郎
W.A.モーツァルト:レクイエム ニ短調K.262
第1曲 イントロイトゥス
第2曲 キリエ
第3曲 ディエス・イレ
第4曲 トゥーバ・ミルム
第5曲 レックス・トレメンダエ
第6曲 レコルダーレ
第7曲 コンフターティス
第8曲 ラクリモーサ
【指揮】初谷敬史
【演奏】崔文洙弦楽四重奏団、稲村麻衣子、野間 愛、金沢青児、押見春喜、清水のりこ
【トーク】三枝成彰による短調についてのお話
モーツァルトに関する話や演奏曲についての話、それらを三枝成彰氏が解説してくれたのだが、そのことで、人間『モーツァルト』が浮かび上がってきた。史実として語られているものがどのぐらい正確なのかはわからないけど、モーツァルトが神童であったことは間違いなさそうだ。
モーツァルトは圧倒的に作曲数が多い。交響曲に至っては45も作っている。そして他の作曲家が短調の割合が比較的高いのに比べ、モーツァルトは4.8%しか短調の曲を作っていない。
もちろん時代背景もあろうが、モーツァルトの人となりが現れているように思う。
モーツァルトの命日が12月5日というのもこのコンサートに行って初めて知ったことだ。後半のレクイエム、全てモーツァルトによって作曲されたものではなく、妻のコンスタンツェと弟子たちによる思いでもってようやく完成したものだと知ったのもこのコンサート。
今日が命日なのか、と思いつつ聴くモーツァルトのレクイエム。非常に美しく哀しく心に沁みた。
時代背景やその人となりを知ることでさらに音楽が深まってくる。
そんな日になった。