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久しぶりのストリートピアノ

今月末発表会だというのに、この何ヶ月も人前でピアノを弾いたことがなかった。もちろんレッスンに通っているインストラクターは除いて。

過去3回の発表会では、回数を重ねるにつれだんだんマシになってきたものの、毎回緊張のため指が震え納得のいく演奏が出来ていない。

そこでまずは曲の難易度を下げた。

発表会で自分のギリギリに挑むのではなく、初見でも弾ける曲にした。今回は坂本龍一のaqua。
音がとても染み入るように美しい。難曲でなくても思う通りに表現していくのは難しい。

そもそも緊張するのは間違ったらいけないという気持ちが先行してしまうから。そして周りに聞かれているという感覚。間違うと恥ずかしいという思いのせいで、曲に集中出来てなかったからだと思う。

今日は仕事のあと最寄りのバス停から国立駅に向かった。駅舎に可愛いピアノが置かれているのだ。私が着くのが6時ごろ。先客がいたらせっかく国立駅に出向いても無駄になってしまうかもしれない(5時15分から6時半まで、15分毎に枠が設けられている)。

ちょっとドキドキしながらおよそ10ヶ月ぶりの国立の駅舎のピアノ。

そこに着いた時、誰もピアノの前にいなかった!

明るい茶色の木目のシンメルのピアノ。何だかとても懐かしかった。

今回はすごく久しぶりのストリートピアノで駅舎には人もそれなりにいたのだけど、思ったほど緊張しなかった。曲に気持ちも持っていけた。
それでも一度目、こんなところで間違うか⁈というところでミス。でも弾き直しはしなかったので、バレなかったかもしれない。へへへ。
演奏後、複数の人が拍手してくれた。

4分半の演奏はあっという間。すぐ弾き終わったので、同じ曲をもう一度弾く。
今度は一度目よりピアノに集中する。
さっきしたミスはもうしなかった。

もっと弾きたくなって今やり始めたモーツァルトを少し弾いてみた。しかも楽譜なしで。
やっぱりこれは無理ゲー。ちゃんと弾けてないところで暗譜もしてないのに楽譜なしだなんて。

でもモーツァルトの柔らかな音が心地よく駅舎に響かせられたら素敵だなって思った。
仕上がるまで時間がかかるだろうけど、弾けるようになったらまたここに弾きにこよう。

今回は初めていい感触が掴めた。

来週末の発表会はこれまでで一番マシな演奏に出来るかもしれない。

さぁ、明日からまた家で頑張ろう。

そして時々、ストリートピアノを弾きに行こう。

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