音楽と料理をこよなく愛するセラピスト。今更だけど自己紹介します。
私って一体何なんだろう?
今の仕事に就いたのがおよそ30年前。大学を出たのち初めて入った会社での2年目の冬、理学療法士が私の興味に一番近い職業なんじゃないかと専門学校を受験した。
当時養成校は少なく、専門学校だったのに⁈募集定員30名に対する受験者は約360名。何とも高い倍率。大学入試かい⁈
忙しい仕事の合間を縫って秋ごろから数Iやら(高校一年以来!)、現国やら勉強して迎えた当日は忘れもしない大雪だった。
こんな日に出かけたくない、いや、そう思って受験を取りやめる人がいるかもしれない(少し倍率が下がるかもしれない)。まぁ運試しだ。受験料を無駄にするのも嫌だし、雪は嫌だけど受験しに行こう。
そんな受験だったが、一次試験突破。その後の面接試験も通り、私はその後4年間その学校に通うことになった。昼間仕事、夜6時から学校と身体はすごくキツかった。覚えることもたくさんあって(人の身体を扱う仕事なんだから当然!)まだ20代だったけどこの4年間でぐっと老け込んだ気もした。
あれから30年近く経ち、一端のセラピストとして仕事をしている。予後予測も含めて自分の治療が治療らしくなってきたと感じたのはここ10年ほどか。ワンオペでの子育てもしながらだったので臨床家としてはともかく研究発表など何も出来ず。でも時間を経て積み重ねてきた知識とスキルが患者治療の迷いを少なくし私を助けてくれた。楽しいことばかりではなかったけど、きっと好きだからやってこられたんだと思う。
子育てで自慢できることはそんなにないけれど、食事の支度だけは随分頑張ってきた。朝晩は料理したものを食卓に並べた。お弁当が必要になると作ってもたせた。仕事のない日は大量の食材の購入と惣菜作り。作り置きがあると平日の食事の支度が楽になったから。
毎度毎度ご飯を作っていたせいか子供たちはインスタント食品や加工食品を未だに好まない。ウチに帰ってくると私が作るご飯がいいと言う。子供達の身体は私のご飯で出来ている。
そういえば昨日職場の同僚と話していて中学生の頃、高校ではなく料理学校に行きたかったんだと思い出した。今は一人ご飯が多いからそんなにあれもこれもと用意はしないけど、料理は好きなんだな。
今日は大根のコチュジャン和え、ほうれん草のナムル、ミニトマトのコンポート、牛すじのシチュー、アップルタルトを作った。
そして最近は子供の頃にやめたピアノを再開した。子供の頃はやらされ感が強くてそんなに好きでもないと思っていたけれど、これが今はとても楽しい。子供の頃より熱心に練習している。ピアノを弾くようになってからたくさんの演奏も動画配信で聴くようになったし、月に1〜2回はコンサートホールに足を運んでいる。この歳になって『推し』も出来た。自分の息子と大して年齢が変わらないピアニストたちが私の『推し』だけども、彼らのお陰でたくさんの音楽の世界を見せてもらい人生が充実していると感じる。
表題にしたほど強い愛ではないけど、料理も音楽もセラピストとしての仕事も私は好きだ。今の私はどれが欠けても私ではないと感じる。
今後気力体力とも減じてくればどれも私の中から抜け落ちていくような気もするが、当分はピアノを弾き、音楽を聴き、料理をする。そして仕事に行く。
どれも私の好きなことばかり(仕事ではたまに嫌なこともあるけれど)。
好きなことばかりしていられる人生で幸せだ。
残された時間はあと30年か?
それとももっと短いか?
その時間一日一日を大切にしていこう。
今までもこれからも、皆さんどうぞよろしく!